エヌビディアCEOと米下院外交委、ファーウェイ製AI半導体巡る懸念共有
5月1日、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は1日、同社経営陣と米下院外交委員会による非公開会合で、中国通信機器大手華為技術(ファーウェイ)の人工知能(AI)用半導体の性能が向上を続けていることへの懸念を共有した。 写真は台北の同社社屋で4月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[サンフランシスコ 1日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は1日、同社経営陣と米下院外交委員会による非公開会合で、中国通信機器大手華為技術(ファーウェイ)の人工知能(AI)用半導体の性能が向上を続けていることへの懸念を共有した。同委員会事務局幹部の1人が明らかにした。
この幹部は「ディープシーク(の大規模言語モデル)のR1が(ファーウェイ製半導体)を土台に学習されてきたか、将来のオープンソース型の中国(のAI)モデルがファーウェイ製半導体に最適化される形に学習されてきたとすれば、ファーウェイ製半導体に対する世界的な市場の需要を生み出す恐れがある」と述べた。
エヌビディアの広報担当者は「CEOは下院外交委員会と会談し、国家インフラとしてのAIの戦略的重要性や、米製造業に投資する必要性について議論した。世界における米国の技術と国益を推進する政府の取り組みに対してエヌビディアが全面支援することも再確認した」と説明した。
これまでエヌビディアは、中国市場向けには米政府の輸出規制に抵触しないよう設計された半導体を出荷してきた。
ただ先月、トランプ政権からは「H20」の中国向け販売を中止するよう要請された。
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