不要なプリインストールアプリを一括削除する機能、「Windows 11 バージョン 25H2」に
「Windows 11 バージョン 25H2」に導入された数少ない独自機能の一つに、プリインストールされた「Microsoft Store」アプリをグループポリシーで一括削除する機能がある。米国時間10月25日に公開されたMicrosoftの公式ブログ「Windows IT Pro Blog」で、その詳細が案内されている。 プリインストールされた「Microsoft Store」アプリ(プロビジョニングされたインボックスアプリ)は一般ユーザーの便宜のために用意されているが、職場によっては不要で、邪魔になることすらある。削除スクリプトを用意している法人もあるが、仕様変更の影響で壊れたりすると運用に悪影響を及ぼしかねない。 そこで、こうしたインボックスアプリを一括削除する機能がEnterpriseおよびEducationエディション限定で提供されることになった。以下のグループポリシーに事前定義されたインボックスアプリリストの中から不要なものを選択する仕組みとなっており、「Microsoft Intune」などのモバイルデバイス管理(MDM)と連携できる。 HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Appx\RemoveDefaultMicrosoftStorePackages 既定は無効で、有効化すると以下のタイミングでデバイスに適用される。 ・デバイスの初回セットアッププロセス(OOBE) ・OSのアップグレード後にユーザーがサインインしたタイミング ・ポリシーの更新後にユーザーがサインインしたタイミング 削除可能な「Microsoft Store」アプリは、以下の通り。 ・「電卓」(Calculator) ・「カメラ」(Camera) ・「フィードバック Hub」(Feedback Hub) ・「Microsoft 365 Copilot」 ・「Microsoft Clipchamp」 ・「Microsoft Copilot」(消費者向けバージョン) ・「ニュース」(Microsoft News) ・「フォト」(Microsoft Photos) ・「Microsoft Solitaire Collection」 ・「Microsoft Sticky Notes」(付箋) ・「Microsoft Teams」 ・「Microsoft To Do」 ・「MSN 天気」(MSN Weather) ・「メモ帳」(Notepad) ・「Outlook」(Outlook for Windows) ・「ペイント」(Paint) ・「クイック アシスト」(Quick Assist) ・「Snipping Tool」 ・「サウンド レコーダー」(Sound Recorder) ・「Windows Media Player」 ・「ターミナル」(Windows Terminal) ・「Xbox」(Xbox Gaming App) ・「Xbox Identity Provider」 ・「Xbox Speech to Text Overlay」 ・「Xbox TCUI」
窓の杜,樽井 秀人