イラン緊迫にNY金が反応しないわけ|アーカイブ一覧|豊島逸夫の手帖|純金積立なら三菱マテリアル GOLDPARK(ゴールドパーク) 三菱の金

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2026年2月20日

昨晩のNY市場はイラン緊迫で株まで一時下がるなど、その影響が広がった。にも関わらず、NY金(KITCOグラフ緑線参照)はほとんど変わらず、反応薄。

理由はある。トランプ氏が「イランによからぬ事が起こる」などの強硬発言を繰り返すと「またTACOか」と疑っているのだ。「Trump Always Chickens Outするだろう」という発想。

更にこれは重要なことだが、今のNY金市場の目は米金融政策に向いている。ここのところの経済指標を見るに、雇用統計も昨日発表の新規失業保険申請者数も「良い」数字が並び、労働市場悪化で利下げという議論が正当化しにくくなっている。一昨日発表されたFOMC議事録に至っては、利下げ慎重派が一定数(several)いたということに加え、インフレ再燃懸念なら「利上げ」もとの議論もあったという。利上げは利息を生まない金の天敵だ。

この流れで本日はFRBが最も重視するインフレ統計である「PCEインフレ指数」が発表されるので、金市場としては気になるところなのだ。

イラン発の地政学的買い圧力と利下げに関する慎重傾向という売り圧力が拮抗して、5000ドル前後が維持されていると言えよう。

さて、昨日は金に関する美談が報道されたね。大阪で個人が金21キロをポンと寄付。水道管修理に使ってくれと。偉い!その心意気に惚れたぜ(笑)。

金は何も生まない資産とされるが、こういう社会的貢献に使われればとても良い結果を生む。

それから本日の日経新聞朝刊のグローバル市場面に、深セン市場で銀投資商品のスキャンダルが悪化の記事。数万人規模の抗議に発展しているとのこと。銀を「博打」と断じて「堅気の衆は手を出すな」と語り、各方面から嫌われている筆者にしてみれば(笑)、「See I told you」と言いたいところだが、ここは大人の態度に徹して無言で見守ることにするか。

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