にじんだ検察の組織防衛 プライバシー流出招いた検事の理解不足

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毎日新聞 2026/7/6 05:01(最終更新 7/6 05:01) 有料記事 1995文字
山口地検岩国支部が検察審査会の審査員の氏名を外部に流出させていたことが判明したと報じた毎日新聞の紙面=東京都千代田区で2026年6月27日、中川祐一撮影

 記者のスマホにかかってきた一本の電話をきっかけに取材班は6月、山口地検岩国支部から検察審査員の氏名が外部に流出していたことを突き止めた。

 流出先からは「動かぬ証拠」として審査員11人の氏名が実際に記載された文書も確認した。

 検察審査員の氏名流出の事実はそろった。だが、報道するためには相手の反論、言い分を取材する必要がある。

 地検の広報担当はナンバー2の次席検事が務める。6月24日朝、通勤途中の山口地検の沖慎之介次席検事に直接、取材結果をぶつけた。

 検察審査員の氏名流出をスクープした調査報道の内幕をお伝えします。全2回の後編です 【前編】検察不祥事暴いた「動かぬ証拠」 始まりは司法の信頼憂える通報

薄かった最高検の意識

 「プライバシーに関わることがあり、お答えできない」

 記者の質問に次席検事は驚き、同じフレーズを繰り返した。

 そして通勤途中という非公式な場ではなく、広報対応を考えて記者に電話するとした。

 だが、その後に電話がかかってくることはなかった。

 東京では最高検ナンバー2で広報担当の山元裕史次長検事にも取材した。

 しかし、「山口地検が必要な対応をすべき事案」と突き放した。

 最高検が対応するほどの問題ではないという意識がにじんでいた。

 一方で、ある最高検幹部はこうも加えた。

 「氏名が漏れた事実を公表して世の中に認識させれば、影響は余計拡大する」

 非公表には理由があり、隠蔽(いんぺい)には当たらないという「予防線」を張った。

 毎日新…

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