吉沢亮&横浜流星、「仮面ライダーフォーゼ」共演時代を回顧 『国宝』で再び親友役「運命的なものを感じた」

「フォーゼ」から『国宝』へ、親友役で再共演した吉沢亮&横浜流星(2025年4月撮影)

 芥川賞作家・吉田修一が歌舞伎の世界を舞台に書き上げた小説を映画化した『国宝』(全国公開中)で、ライバルであり親友同士の歌舞伎役者を演じている吉沢亮横浜流星。かつて二人は、特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」(2011~2012)でも親友役を務めており、7日に映画公式Xで公開されたインタビュー前編では、二人が当時の共演を振り返っている。

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 「仮面ライダーフォーゼ」は、天ノ川学園高校に転校してきた転校生・如月弦太朗(福士蒼汰)が、学園の全員と友達になるという壮大な目標を掲げながら、学園の平和を乱す怪人・ゾディアーツと戦いを繰り広げる青春学園ドラマ。吉沢は、弦太朗のクラスに編入してきた朔田流星(さくた・りゅうせい)/仮面ライダーメテオを演じていた。

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 流星がメテオとして戦う理由になった人物が、横浜ふんする親友・井石二郎(いせき・じろう)だった。井石は稽古仲間だった流星のような強さを求めて、ゾディアーツスイッチ(注:人間を怪人へと強制進化させるアイテム)に手を出してしまい、昏睡状態に陥っていた。

 「フォーゼ」での共演から約13年、『国宝』で再び親友役を務めることになった二人。吉沢は「今回の共演、実は2回目なんですよね。十数年前にその時も親友役で共演させていただいて、僕の役名が“流星”っていう…」と語ると、横浜も「確かに、そうでしたね」と相槌を打つ。「流星さんって言われたら、 2人して向くっていう、なかなか面白い現場ではありました」と吉沢は当時を懐かしむように話した。

 横浜の印象について、吉沢は 「役者というよりもアスリートみたいな。役づくりっていうものへの向き合い方が尋常じゃないなって言うのを、今回共演させてもらってすごく感じて…」とストイックな精神を評価。「お互い歌舞伎役者を目指して、作品の本番までに舞台に立てる状態にするっていうので、 1年以上歌舞伎の稽古をしてきましたけど、やっぱり流星がずっと隣ですごい希薄で役と向き合っているの見ていたので、僕自身もすごく刺激されましたし、流星がいたから頑張れたなっていうのはすごくありました」と振り返った。

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 横浜は「あれは自分のデビュー作なんです」と「フォーゼ」時代を振り返り、「十数年ぶりにまた親友役っていうのがすごく嬉しかったし、すごく心も高まった」と感慨深げな様子を見せる。吉沢は当時17歳、横浜は当時15歳だったといい「運命的なものを感じたし、自分も大きな存在でした。切磋琢磨し、お互い高めあっていけたし、すごく刺激されたし、同時に、(吉沢ふんする)喜久雄は自分よりも何倍も大変な人物なので、その姿を一番近くで見ているから集中力も凄まじいし、自分ができるのかわかんないんですけど、寄り添って支えられたらっていう気持ちではいました」と並々ならぬ思いで挑んだことを明かした。

 『国宝』は、任侠の家に生まれるも、数奇な運命によって歌舞伎界に飛び込んだ男が芸に身をささげ、歌舞伎役者としての才能を開花させていく物語。吉沢は稀代の女形として脚光を浴びていく立花喜久雄役、横浜は喜久雄の親友でライバルとなる歌舞伎界のプリンス・大垣俊介役を務めており、二人は劇中で吹替えなしの歌舞伎シーンに挑んでいる。(編集部・倉本拓弥)

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