新型日産キックス登場 トヨタ・ヤリス・クロスやホンダ・ヴェゼルといったライバルと比べてみる【エクステリア篇】
軽自動車から普通車に格上げされてから2代目となる新型にフルモデルチェンジした日産キックス。2016年に海外向けから販売を開始したBセグメントSUVである。日本市場では2020年に発売。したがって6年ぶりの全面刷新ということになる。 パワートレインにモーターをはじめとする主要な5つの電動用部品を一体化した第三世代となる最新のe-POWERを搭載するとともに、発電用のエンジンを同じ直3ながら排気量を1.2リッターから1.4リッターへと拡大し、さらにフロントモーターの出力もアップするなど、大幅な進化を遂げた。また、生産工場をタイから日本の追浜工場へ移管したのも大きなトピックだ。 ライバルは、BセグメントSUVというカテゴリー的にはトヨタ・ヤリス・クロス、ホンダ・ヴェゼル、ホンダWR-V、キックスの299万9700~424万8200円という価格から見るとトヨタ・カローラ・クロス、ホンダ・ヴェゼルなどが該当する。そこで今回は日産キックスをいろいろな側面からそれらのライバルと比べてみたいと思う。まずは外観とボディサイズから見てみよう。 ボディサイズは数字を列挙するのが一番わかりやすいので、全長が短い順に並べてみた。いずれの車種も数値は一番小さいグレードを取り上げている(ヴェゼルではRS、カローラ・クロスではGRスポーツを除いた)。全長×全幅×全高/ホイールベーストヨタ・ヤリス・クロス:4180×1765×1590mm/2560mm旧型日産キックス:4290×1760×1605mm/2620mmホンダWR-V:4325×1790×1650mm/2650mmホンダ・ヴェゼル:4340×1790×1580mm/2610mm新型日産キックス:4365×1800×1610mm/2655mmトヨタ・カローラ・クロス:4455×1825×1620mm/2640mm 最初に先代との比較だが、全長をはじめ、全方位的に拡大している。ホイールベースも35mm長い。ライバルと比べると最も似た数値を持つのはホンダの2台。逆にトヨタの2台とは大きな差がある。カローラ・クロスはひとつ上のCセグメントに属するモデルなので、当たり前といえば当たり前だが、ヤリス・クロスはホイールベースを含めて、ひとつ下のセグメントと言ってもいいほど小柄だ。また、カローラ以外はほぼ全長とホイールベースの関係が似ていて、ハッチバックの延長のようなスタイリングの特徴を裏付けている。一方、カローラ・クロスは全長が新型日産キックスより90mmも長いにもかかわらず、ホイールベースはむしろ短い15mm短い、ハッチバックというよりもステーションワゴンというか定番のSUV的なフォルムを持つ。 デザインは、新型日産キックスはボディサイドにはキャラクターラインが少なく抑揚した面で見せるクリーンな形状を採る一方、アメリカンフットボールのヘルメットから着想を得たというフロントマスクは縦に重ねたヘッドライトとデイタイムライトをはじめ、押し出しのある力強い意匠を持つ。新型日産キックスに近いのがホンダWR-V。フロントマスクは新型キックスほど凝った形状ではないが、押し出しが強く、また線ではなく面でみせるボディサイドもイメージはかなり近い。どちらの車種もインドや東南アジアといった市場も主眼に置いているので、そのあたりが影響しているのかもしれない。ヤリス・クロスとカローラ・クロス、旧型日産キックスはアウトドアな雰囲気を混ぜつつも都会を意識したデザインになっている。今回の中で一番の都会派はヴェゼル。グリルの存在を薄めたフロントマスクやクーペライクなリアエンドなど、背を低くすればスポーツハッチバックとして通用しそうな仕上がりを有している。中身の違いや出来も気になるところだが、外観で好き嫌いが分かれるくらいに差が出ているのが興味深いし、選ぶ側としては悩ましいところだ。文・編集=新井一樹 写真=日産、トヨタ、ホンダ
(ENGINE Webオリジナル)