堤真一×中村倫也が舞台上で対峙! 本日開幕の『ライフ・イン・ザ・シアター』舞台写真が到着

シス・カンパニー公演『ライフ・イン・ザ・シアター』より (撮影:宮川舞子)

2025年9月5日(金) に東京・IMM THEATERで開幕した、堤真一と中村倫也によるふたり芝居『ライフ・イン・ザ・シアター』の舞台写真が到着した。

『ライフ・イン・ザ・シアター』は、現代演劇を代表する米国の劇作家デヴィッド・マメットが1977年に発表した代表作。“劇場”の表と裏で繰り広げられるベテラン俳優と若手俳優のふたりのやりとりを軸に、さりげない日常会話から時間を経て変容していく関係性まで、さまざまな感情の積み重ねを描く濃密な人間ドラマだ。日本でも1997年に東京・シアタートラムの杮落し公演として佐藤信演出で上演されて以来、何度も再演されている。その日本初演では、ベテラン俳優・ロバート役を石橋蓮司が、若手俳優のジョン役を当時30代の堤が演じていた。

約30年の時を経て再び本作に挑む堤は、今回はベテラン俳優のロバート役に。そして中村が新進俳優のジョン役を演じる。ふたりはとある劇場の楽屋で、終演したばかりの芝居について会話を交わす。今日の芝居の善し悪しや互いの演技の出来栄え、観客の反応や共演女優の悪口まで語り合う。新人のジョンは、ロバートの言葉を聞きもらすまいと熱心に耳を傾け、憧れの面持ちで彼の動きを見つめる。ロバートは役者としての心構えを若者への一言一言ににじませていく。

ふたりは劇場で演じられるさまざまな芝居を通して、上演前や上演後の楽屋、芝居中の舞台上、舞台袖など劇場内のあらゆる場所で“師と弟子”のようなやりとりを重ねていく。しかし、親密度を高めていたふたりの関係性は、時の流れとともに次第に変容していく。まるでシーソーのように行き来するパワーバランスと、微妙な心理的な交錯が、時にユーモラスに、時に辛辣に描かれる。

今回の公演では、2009年の初共演以来、親交を深めてきたという堤と中村が、初めて1対1で対峙する。演出は、近年は映像のみならず舞台でも活躍する水田伸生が務める。

東京公演は2025年9月23日(火・祝) まで。その後、9月27日(土)・28日(日) に京都・京都芸術劇場 春秋座、10月4日(土) から6日(月) に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、10月9日(木) から14日(火) に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、10月17日(金)・18日(土) に愛媛・愛媛県県民文化会館 サブホール、10月25日(土)・26日(日) に宮城・多賀城市文化センター 大ホール(多賀城市民会館)で上演される。

撮影:宮川舞子

<公演情報> シス・カンパニー公演 『ライフ・イン・ザ・シアター』

作:デヴィッド・マメット 翻訳:小田島恒志 演出:水田伸生

出演:堤真一 中村倫也

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