話題株ピックアップ【昼刊】:エムスリー、JMDC、インターメス

エムスリー <日足> 「株探」多機能チャートより
■エムスリー <2413>  2,210円  +399 円 (+22.0%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ  エムスリー<2413>が4日ぶりに急反発、寄り付きは大口の買い注文に値がつかず気配値でのスタートとなった。1900円台前半の75日移動平均線との下方カイ離を急速に埋める展開をみせている。医薬関連の情報サービスや医療従事者向け会員制サイトを活用した製薬マーケティング支援業務を行うが、足もとの業績は堅調に推移している。6日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は営業利益が前年同期比17%増の197億7700万円と2ケタ成長を達成した。トランプ関税についても現状ではネガティブな影響は生じていないとも伝わっており、買い安心感から見直し買いを誘導する格好となった。

■JMDC <4483>  4,584円  +622 円 (+15.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位

 JMDC<4483>がマドを開けて急伸し、一時ストップ高の水準となる前営業日比700円高の4662円に買われ、年初来高値を更新した。6日の取引終了後、26年3月期第1四半期の連結決算を発表。売上高は前年同期比32.5%増の107億2500万円、最終利益は同32.8%増の9億6600万円となった。2ケタの増収増益で着地しており、ポジティブ視されたようだ。4~6月期は主力のヘルスビッグデータ部門が増収増益だった。うち、インダストリー向けが力強く成長。製薬企業を中心としたデータ活用の高度化を背景に、高付加価値なサービスへの需要が増加した。

■インターメスティック <262A>  2,382円  +280 円 (+13.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

 インターメスティック<262A>が大幅高となっている。同社は6日取引終了後、7月度の国内月次売上速報を公表。既存店売上高が前年同月比24.0%増(6月は2.1%増)となったことが好感されているようだ。全店ベースは同29.4%増(6月は6.1%増)に伸長。主な要因として、テレビCMをはじめとした各種プロモーションの効果や、UVカット率100%の「SUNCUTGlasses」の販売が好調に推移したことを挙げている。

■ロート製薬 <4527>  2,429円  +272.5 円 (+12.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

 ロート製薬<4527>が続騰している。6日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の経常利益予想を従来の見通しから25億円引き上げて430億円(前期比8.2%増)に見直した。経常利益は2期ぶりに最高益を更新する見通しを示し、評価された。最終利益予想は4億円増額して315億円(同2.1%増)に修正した。4~6月期に計上した受取配当金の計上を反映した。売上高と営業利益の予想は据え置いた。4~6月期は売上高が前年同期比19.9%増の819億6400万円、経常利益が同31.4%増の161億2700万円だった。全地域で増収となり、アジア・欧州がけん引した。

■資生堂 <4911>  2,627円  +230 円 (+9.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

 資生堂<4911>が5日ぶりの急反騰となっている。同社は6日の取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表した。コア営業利益が前年同期比21.3%増の233億7200万円、最終利益は95億3500万円(前年同期1500万円)となっており、収益体質の改善を評価した買いが集まっている。 国内での構造改革効果が出現したほか、前年同期に日本事業の早期退職支援プランに関する構造改革費用を計上しており、この反動もあった。6月中間期時点で最終利益は通期計画(60億円)を大幅に超過した。    1~6月期の売上高は前年同期比7.6%減の4698億3100万円だった。中国人旅行者の消費停滞トレンドが続く中国・トラベルリテール事業や「Drunk Elephant」ブランドの苦戦が続く米州事業を中心に減収となった。

■朝日工業社 <1975>  3,115円  +263 円 (+9.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

 朝日工業社<1975>が大幅高で7連騰。上場来高値を連日で更新した。同社は6日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.1倍の18億8700万円に拡大し、最終利益は同96.3%増の13億9000万円となった。大幅増益で着地したことを好感した買いが入ったようだ。売上高は同4.3%減の176億7700万円と減収となったものの、売上総利益は好採算の大型工事が進捗して増加した。受注高は同48.2%増の312億6100万円となった。

■淀川製鋼所 <5451>  1,304円  +108 円 (+9.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

 淀川製鋼所<5451>が大幅高で3連騰。約半年ぶりに年初来高値更新となった。同社は独立系鉄鋼メーカーで表面処理鋼板の大手だが、6日取引終了後に26年3月期業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の104億円から115億円(前期比15%減)に増額した。米関税政策による需給バランスへの影響が足もとで限定的なものにとどまっているほか、原料コストが想定に至らず利益率の改善が反映される見通しとなった。利益見通しの上方修正とあわせ、配当についても従来計画から6円上乗せし60円とすることも併せて発表している。これに伴い配当利回りは前日終値換算で5%強まで上昇、これを好感する形で朝方から大口の買いを呼び込む格好となった。

■メイコー <6787>  8,130円  +660 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

 メイコー<6787>は急伸。6日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を2130億円から2230億円(前期比7.8%増)へ、営業利益を200億円から235億円(同23.1%増)へ上方修正すると発表した。想定していた米国の大規模関税の引き上げ観測が緩和されたこと、需要が好調でベトナム第4工場の稼働による今後の収益性が高まる見通しとなったことが要因。これを好感した買いが集まっている。

■タイミー <215A>  2,169円  +154 円 (+7.6%)  11:30現在

 タイミー<215A>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は6日取引終了後、単発アルバイトマッチングサイトを運営するスキマワークス(東京都港区)の全株式を取得し、グループ会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。スキマワークスは、物流倉庫領域における業務委託(BPO)型運営に強みを持っている企業。両社の知見とノウハウを掛け合わせることで、「タイミー」が導入されている多くの拠点で安定した運営を実現できる体制の強化を図るとしている。

■KNTCT <9726>  1,135円  +56 円 (+5.2%)  11:30現在

 6日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は20%増益で着地」が好感された。

 KNT-CTホールディングス <9726> [東証S] が8月6日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比20.2%増の23億円に伸び、通期計画の73億円に対する進捗率は31.6%に達し、5年平均の23.3%も上回った。

  ⇒⇒KNTCTの詳しい業績推移表を見る

■TOKAI <3167>  1,128円  +47 円 (+4.4%)  11:30現在

 TOKAIホールディングス<3167>が大幅続伸し、2019年12月以来、5年8カ月ぶりの高値をつけた。同社は6日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.4%増の581億2800万円、最終利益は同31.9%増の24億6900万円となった。4~6月期として売上高・各利益は過去最高となっており、業況を評価した買いが入ったようだ。LP・都市ガスの顧客が前期末から増加したほか、情報通信部門でもブロードバンド顧客が増加した。建築設備不動産部門での受注が順調に推移したことも寄与した。

■奥村組 <1833>  4,880円  +190 円 (+4.1%)  11:30現在

 奥村組<1833>が3日続伸。年初来高値を連日で更新し、5000円台に乗せる場面があった。同社は6日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.1%増の697億9200万円、経常利益は同3.5倍の39億8300万円となった。大幅な増益で、経常利益の通期計画に対する進捗率は約31%と順調な滑り出しとなっており、ポジティブに受け止めた投資家の買いが入った。前期からの繰越工事が堅調に推移し、追加工事の獲得や原価低減による採算性の向上も寄与した。

■楽天銀行 <5838>  6,884円  +249 円 (+3.8%)  11:30現在

 楽天銀行<5838>は急反発した。同社は6日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常収益が前年同期比40.8%増の575億400万円、最終利益が同54.1%増の168億3500万円となった。増収増益になった業績が好感され、買われている。4~6月期は資金運用収益が大きく伸びた。運用資産の増加や日銀による政策金利の引き上げに伴う運用利回りの上昇などが追い風になった。口座数と預金残高も増加した。

■東急建設 <1720>  1,104円  +15 円 (+1.4%)  11:30現在

 東急建設<1720>は3日続伸し、2018年5月以来、およそ7年3カ月ぶりの高値をつけた。同社は6日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は719億4800万円(前年同期比30.2%増)、営業損益は21億6900万円の黒字(前年同期は9億5300万円の赤字)だった。黒字転換を果たしたことが株価の支えとなったようだ、4~6月期は建築部門・土木部門ともに国内の官公庁工事と民間工事が増え、増収増益となった。全体で売上総利益が大きく伸びた。

■Hmcomm <265A>  1,482円  +300 円 (+25.4%) ストップ高   11:30現在

 Hmcomm<265A>がカイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げている。人工知能(AI)の研究開発及び社会実装をビジネスモデルに、音声認識処理、異音検知・自然言語解析処理を活用したプロダクトを提供している。足もとの業績も好調で25年12月期は53%増収、84%営業増益と大幅な伸びを見込む。そうしたなか、6日取引終了後に生成AIによる対話型AIエージェント「Terry2」を正式リリースしたことを発表、これを手掛かり材料に投資資金が流入している。Terry2は、従来の対話型音声AIボット「Terry」の設計思想を継承しつつ、生成AIによる柔軟な対話生成、実務レベルのタスク実行、AIと人のシームレスな連携を実現するもので今後のニーズ獲得が期待される。同社の株価は7月30日に1493円の年初来高値をつけた後は目先筋の利益確定売りで調整を入れていたが、きょうは急速に切り返し、高値圏への再浮上を目指す展開となっている。

■安永 <7271>  628円  +100 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

 安永<7271>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の628円でカイ気配となった。同社は6日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高予想は従来の見通しから2億円増額して317億円(前期比0.7%増)、最終利益予想は5000万円増額して3億円(同59.6%減)に引き上げた。更に、電子機器用の放熱部品に向けて、村田製作所<6981>と共同で開発した新製品「ウィック」について、スマートフォン市場での採用に至り、量産を開始したと公表。今後の収益貢献への期待も高まり、投資資金の流入を誘発した。 ●ストップ高銘柄

 堀田丸正 <8105>  163円  +50 円 (+44.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

 TAC <4319>  319円  +80 円 (+33.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  BTM <5247>  1,036円  +150 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  など、6銘柄 ●ストップ安銘柄

 アルファクス <3814>  113円  -50 円 (-30.7%) ストップ安   11:30現在

 イメージ情報開発 <3803>  1,500円  -500 円 (-25.0%) ストップ安売り気配   11:30現在  以上、2銘柄 株探ニュース

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