朝ドラ「ばけばけ」出奔間近!?居場所ない銀二郎くん(寛一郎)に同情…SNS「不憫すぎ」「失踪者2人目となっても責められない」

第11回場面写真より。松野銀二郎(寛一郎)、トキ(髙石あかり)(C)NHK

女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)の第12回が14日に放送され、トキの夫、銀二郎(寛一郎)に多くの視聴者が同情。SNSには悲鳴のようなコメントが相次いでいる。

キャスト・これまでの全話あらすじ

朝ドラ「ばけばけ」とは

松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルにした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」はハンバート ハンバートが歌う。

雨清水氏松(安田啓人)に続き、銀二郎(寛一郎)も…!?

ドラマは現在、第3週「ヨーコソ、マツノケヘ。」(第11~15回)が放送されており、トキが働く雨清水家の機織り工場が景気悪化により資金難に陥った。社長の傳(堤真一)が金策に奔走することになり、その間、三男の三之丞(板垣李光人)が社長代理を務めることになったが、これまで父に放っておかれていた三之丞は何をしていいのかわからず、毎日事務室のイスに座っているだけだった。

一方、松野家ではトキの祖父、勘右衛門(小日向文世)による銀二郎への跡取り教育が過熱。勘右衛門は銀二郎に木刀を振らせながら、「それでは憎き異人は倒せん! ペリーにやられる!」と気合を入れた。銀二郎はどこか身が入っておらず、勘右衛門は「やめい! 格の低さが染みついちょる。そげな腕では松野の跡取りは務まらんぞ」と叱責。銀二郎が「申し訳ございません。私の山根家はこちらほど格が高くありませんゆえ…」と漏らすと、勘右衛門は「それは承知しちょる」と返し、「じゃがお主は松野の当主になる男。すべてにおいて格の高い武士としての振る舞いをせい。よいな?」と続けた。銀二郎は少し間を置いて「はい…」と答えたが、その間が気に入らなかった勘右衛門は「何じゃ? 今、グッと何かを飲み込んだじゃろ?」と詰め寄った。銀二郎は否定したものの、勘右衛門は頑として認めようとしなかった。

その後、湖岸に座って一人さびしそうにしている銀二郎のもとへ、帰宅したトキが駆け寄る。トキは銀二郎と会えたことがうれしく、ぴたりと横に座ったが、銀二郎は「武士の格が下がる」という理由で、少し間をあけて座るよう求めた。トキは「よき跡取りになるためだったら…」と受け入れたが、銀二郎同様、どこかさびしそうだった。

銀二郎には、貧しいながらも武家にこだわる実家に嫌気がさして山根家を出て、松野家の婿となったという経緯がある。しかし、山根家以上に武士であり続けることに誇りを持つ松野家で、息苦しさを感じている。さらに、第11回(13日放送)では、松野家に深刻な借金があることを知り、戸惑うようなそぶりも見せていた。

この日の放送でも爆発寸前の銀二郎を多くの視聴者が心配。SNSに「押しつけられる苦手な武士道、謎の格付け、聞いてないレベルの大借金⋯。いくらいい子でも婿殿銀二郎くん、これはきついて」「小日向さんがプレッシャー、結構うっとうしい! これでは銀二郎さんが…」「武士にこだわる実家を出たかった銀二郎さんなのに 松野家に来てなお武士にこだわり続けるおじじ様の教えに悩まされていてつらい…」「銀二郎くんをただ心配するしかない…」「真面目ないい青年なんだよな。だからこそ不憫」といったコメントが殺到した。

物語では、トキが働く機織り工場で、不景気で資金繰りが悪化するなか、工場を切り盛りしていた雨清水家の長男、氏松(安田啓人)が置手紙を残して出奔した。銀二郎もそれに続くのではと考えるドラマファンもおり、「銀二郎さん、限界迎えるの早そうだよな…」「不憫すぎる。銀二郎さんはもう一刻も早く出て行ったほうが良い」「銀二郎くん、失踪者2人目となってもわたしは責めないよ⋯」といったポストも散見されている。

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