『ミッション:インポッシブル』話題のポム・クレメンティエフは何者?アクション開眼までの軌跡|シネマトゥデイ
人気スパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズでは、1996年の第1作以来、数多くの俳優たちが主演のトム・クルーズと共に作品を盛り上げてきた。シリーズ第8作となる最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(全国公開中)でも同様に、魅力的な俳優たちの活躍を目に焼き付けることができるが、中でも注目は、謎多き暗殺者パリス役を演じるポム・クレメンティエフだ。前作に引き続き、物語のキーパーソンとして活躍を見せる彼女は、一体どのようなキャリアを歩み、パリス役を射止めるに至ったのだろうか。
ポム・クレメンティエフは、1986年5月3日カナダ・ケベック州にて、韓国人の母親とフランス・ロシアの血を引く父親の元に生を受けた。韓国語で「春」を意味する単語と「虎」を意味する単語の双方と発音が似通っている「ポム」という名をつけられた彼女は、幼き日よりフランス政府の領事だった父親の仕事柄、世界各地を転々とする生活を送る。3歳から5歳までの2年間は、日本・京都で過ごし、当時は日本語も堪能で、日本食、慣習、ハローキティをはじめとした日本のキャラクターたちにも愛着を持っていたという。
ADVERTISEMENTその後、フランスに定住した彼女は、一度、ロー・スクールへと通うもその道に魅力を感じずに断念。ウェイトレスなど、さまざまな仕事を経験した後、パリの演劇学校へと通い始める。これがポムの人生のターニングポイントとなった。
短期間のうちに優秀な成績を残したポムは、2006年に短編作品『Des mots(原題)』でデビューを飾り、翌年にはインディペンデント映画『Apres lui(原題)』でフランスを代表する大女優カトリーヌ・ドヌーヴとの共演を果たす。2008年には映画『WOLF 狼』で初めて主要キャストに抜てきされるなど、着実に女優としての階段を上っていった。
『オールド・ボーイ』でハリウッド進出! - FilmDistrict / Photofest / ゲッティ イメージズ同作への出演後、ポムは本格的にハリウッドに拠点を置き、女優活動に邁進する。そして、2017年、彼女についに世界的ブレイクの時がやってくる。
ADVERTISEMENTポムは、ジェームズ・ガン監督が手がけたマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編となる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)にて、カマキリのような見た目の女性エイリアン・マンティス役に抜てきされた。それまでのキャリアでは、アクションやシリアスな演技に挑戦することが多かった彼女であるが、マンティスは作風も相まって、実にコミカルな印象を残す。無邪気な性格の持ち主で、若干コミュニケーション能力に欠ける部分もあるのだが、ガーディアンズの頼れる仲間たち、とりわけドラックスとの絶妙な掛け合いには多くのファンが魅了された。
『GotG』マンティス役で一躍ブレイク! - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズその後もポムは、マンティスとして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)、『ソー:ラブ&サンダー』(2022)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)などに出演。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)には欠かせない存在となった。
ADVERTISEMENTそんなポムには、かねてより大きな夢があった。それは、かつて自宅の壊れかけた小さなテレビで鑑賞した『ミッション:インポッシブル』へ出演することだ。
彼女はその夢に向かって、マーシャルアーツや乗馬、刀、バイクなどのトレーニングを熱心に積み重ねた。そして、2023年、ついにその夢が実現する。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』に出演することになったのだ。
最新作では味方に?ポム演じるパリス - (C) 2025 PARAMOUNT PICTURES.ポムが扮するパリスは、極めて謎多きキャラクターだ。前作に登場した悪役ガブリエル(イーサイ・モラレス)の右腕的な存在で、刀を手にした冷酷無慈悲な暗殺者である。ハシビロコウを参考にしたという役づくりで、完璧な捕食者を演じ切ったポムは、列車の上での壮絶アクションを魅せるなど、まるで水を得た魚のように生き生きとした姿を披露。監督のクリストファー・マッカリーは、彼女の演技から大きなインスピレーションを受け、役柄のイメージを全て考え直したと言うのだから、そのハマり様はお墨付き。最終的には、イーサン・ハントと手を組むかのような展開となり、次作への続投を匂わせる形となっていた。最新作『ファイナル・レコニング』では、パリスはいかにして物語に関わってくるのか。もちろん華麗なアクションは健在で、より内面にもフォーカスされ、これまでベールに包まれていた彼女の素性も白日の下に晒される。トムに引けを取らない活躍を存分に魅せてくれているため、ファンは大いに期待して良いだろう。
役づくりに余念がなく、自らスタントをこなすその姿は、どこかトムと重なる部分がある。トムのことを“メンター”と慕う彼女であれば、近い将来、彼からアクションスターの系譜を受け継ぐことができるかもしれない。(文:zash)
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俳優の大和悠河が24日、都内で行われた映画『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』公開記念舞台あいさつに加藤和樹と出席し、本作でそれぞれ演じたクイーンとジョーカーの関係性などについて意見を交わした。この日は内田雄馬(RD役)、Cocomi(イルマ役)、原作者のはやみねかおるも登壇した。
【画像】怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス) フォトギャラリー
本作は、はやみねかおる・K2商会の小説「怪盗クイーン」シリーズを原作とするアニメーション映画の第2弾。飛行船で世界中を駆け巡る怪盗クイーン(大和)は、パートナーのジョーカー(加藤)と共に変装して客船ロイヤルサッチモ号に乗船するが、それが因縁のある大富豪からのわなであることに気付く。
ADVERTISEMENT冒頭、クイーンとジョーカーの関係性について聞かれた大和は「ジョーカー君はなんでしょうね……。(クイーンからすると)親心、自分の子供のような感じで最初接しているんです。写真のシーンがあったと思いますけど、自分が育てたという感じ……。自分の友達だけど、素晴らしいところまで育てたというのが(自負のような感情が)クイーンの中にあると思います。目だけギラギラしているジョーカー君を発見した時って、クイーン的には『あっ!』と思うところがあったと思う。昔は子供でかわいかったのになって」と分析する。
また、大和はジョーカーをクイーンがどう捉えているかも深く考察し、パートナーというより友達としてジョーカーを捉えていると主張する。「友達とかパートナーとか言うんですけど、自分的にはパートナーと言われた方が嬉しい場合もあるんです。クイーンは(ジョーカーをパートナーというより)友達という、そこにこだわる部分があった。クイーンは寂しがり屋だから」とも述べ、内田も「友達という特別な存在。そういうカテゴライズだったと思います」と納得する。
一方、加藤は、司会者から「ジョーカーの側はパートナーであるとしたいという感覚もあったのでは」と尋ねられると、「ジョーカーにとってのクイーンはある意味での育ての親みたいなところもあるんですけど、彼にとってはライバルみたいなところもあるのかなって。越えるべき存在というか、自分が目指す存在という部分もあったと思います」と分析すると、大和は「それは初めての発見」と感心の表情。
ADVERTISEMENTさらに加藤は「クイーンに認めてもらいたいという気持ちがあったと思います。もちろんクイーンも認めているけど、まだまだだねっていう部分がある。彼の中のプライドもあって、友達になってしまうと甘えも生じてくる、ずっと一緒にしたいからこそ、(ジョーカーは)パートナーという線引きをしているところがあると感じていました」とジョーカーからの視点がまた違うことを主張。原作者のはやみねは、そんな二人のやりとりに「勉強になります。自分の気づかないところまで分析してくれているんだなって思いました」と感心していた。(取材・文:名鹿祥史)
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声優のファイルーズあいが24日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『MaXXXine マキシーン』(6月6日公開)の公開を記念した、シリーズイッキ見上映のトークイベントに、お笑いコンビ NON STYLE の井上裕介と共に登壇。本作をイメージしたいでたちで登場したファイルーズは「映画館でぜひ観てください!」と語っていた。
【画像】ファイルーズあい、へそ出しコーデで美脚披露!フォトギャラリー
本イベントは、毎月24日に開催されている、「A24×ハピネットファントム・スタジオ×TOHOシネマズ特集上映」の第5弾。『MaXXXine マキシーン』公開を前にしたこの日、気鋭スタジオ・A24史上最大のヒットシリーズとなったトリロジーの第1弾『X エックス』(2022)と、第2弾『Pearl パール』(2023)のイッキ見上映を行うというもの。
ADVERTISEMENTアニメ「チェンソーマン」のパワーや「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の空条徐倫など、人気キャラクターの声を担当するファイルーズ。大のホラー好きということもあり、この日は『マキシーン』をイメージしたキュートな衣装で登場すると「袖がちょっと汚れているような感じが、血みたいでいいですよね。作品の世界に没入できるようで嬉しいです」と満面の笑みを浮かべる。
ファイルーズは「子供のころからホラー特番を何回も録画して、繰り返し観るような子だったんです」と語ると「非日常感を安全な場所で観たいという思いがあったんだと思います」とホラーが好きな理由を説明。
NON STYLE 井上裕介とファイルーズあい特に海外のホラー作品が好きだというファイルーズは、その理由について「キャラクターが個性的ですよね。日本のホラーだと、どうしても人を殺めてしまうところに、しっかりとした心情的な理由がありますが、海外は何でもありのキャラクターが多い」と語ると「『Pearl パール』なんて人を殺す理由がエゴにまみれていますからね。エンドロールは心がつかまれました」と笑う。
映画『MaXXXine マキシーン』は、『X エックス』『Pearl パール』に続くホラーシリーズの第3弾。実在の連続殺人鬼ナイト・ストーカーの恐怖に包まれる1985年のアメリカ・ロサンゼルスを舞台に、1作目の惨劇から生還した女優マキシーン(ミア・ゴス)が、ハリウッドの頂点を目指す姿を追う。
すでに作品を鑑賞したというファイルーズは、見どころについて「“私らしくない人生は受け入れない”の本当の意味」とフリップに記すと「たびたび出てくるこのセリフ。めちゃくちゃ好き。とても勇気づけられるんです。あと(共演者の)リリー・コリンズがめちゃ可愛いので注目してください」と語っていた。(磯部正和)
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俳優の高橋一生と飯豊まりえが24日、都内で行われた映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』の公開記念舞台あいさつに登壇。「岸辺露伴は動かない」シリーズの相棒役でもある飯豊が渡辺一貴監督にぐいぐい迫る姿に、夫でもある高橋は笑みをこぼした。この日は、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新、渡辺監督も来場した。
【画像】飯豊まりえ&玉城ティナの衣装もキュート!『岸辺露伴は動かない 懺悔室』公開記念フォトギャラリー
本作は、漫画家・荒木飛呂彦の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれたスピンオフシリーズの実写映画化第2弾。原作エピソードの最初の一編「懺悔室」をベースに、人の心や記憶を本にして読み、さらに命令を書き込むこともできる特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴(高橋)がイタリア・ベネチアで遭遇する奇妙な呪いを描く。
ADVERTISEMENT2020年にスタートしたドラマ版から露伴を演じ続ける高橋は「(渡辺監督の思いを)『自分たちがこの作品の最初のお客さんであることと、自分たちが好きなことを誰の顔色をうかがうことなく作ってみよう』というニュアンスで受け取ってやっていたので、こうして皆さまから大きな反響をいただけることは、いまだ不思議な部分があります」と心境を告白。
さらに「自分のその瞬間にあるものを全部詰め込んでやって来れた作品だったんじゃないかな」と思いを巡らせ、「憧れていた岸辺露伴役をやらせていただくので気持ちは盛り上がっていたんですけど、実際に(ドラマ版を)やらせていただくとなったときに身が引き締まる思いがして、今もそれは変わっていない気がします。それが続いていることが幸福なことだと思っています」としみじみと語った。
渡辺一貴監督、大東駿介、玉城ティナ、高橋一生、飯豊まりえ、戸次重幸、井浦新高橋と同じく初回からシリーズに出演している露伴の担当編集者・泉京香役の飯豊は、今回初挑戦したこととして「イタリア語です」と声を張ると、「冒頭だけですけど、ルーブル(『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』)の時はフランス語で、今回は全編オールベネチアロケということで事前にイタリア語の先生に教えていただきました。あと、普段から撮影じゃないところでも日常会話で勉強しました。カフェに行ったときにイタリア語で頼んでみたり、日ごろからイタリア語を体に馴染ませていました」と説明し、「初めまして。飯豊まりえです」とイタリア語で自己紹介。観客から拍手をもらうと「グラッチェ。イタリア語はかわいらしくて覚えるのがすごく楽しかったです」と満足そうにほほ笑んだ。
しかし、イタリア語を話す場面で泉は“手カンペ”をガン見している。飯豊は「ちょっとズルをして手にイタリア語を書いたんですけど、一貴さんが許してくれて」と自白した上に、「どうでしたか? イタリア語? わたくしのイタリア語」とぐいぐい質問。渡辺監督から「読んでいただけですから」とあしらわれると会場は笑いに包まれ、高橋も飯豊のキュートな姿に笑みをこぼしていた。(錦怜那)
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俳優の高橋一生が24日、都内で行われた映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(全国公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇し、2020年から演じている岸辺露伴に対する熱い思いを語った。この日は、飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新、渡辺一貴監督も来場した。
本作は、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズから生まれた「岸辺露伴は動かない」シリーズの実写映画化第2弾。原作エピソードの最初の一編「懺悔室」をベースに、人の心や記憶を本にして読み、さらに命令を書き込むこともできる特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴(高橋)がイタリア・ベネチアで遭遇する奇妙な呪いを描く。
ADVERTISEMENTドラマ版からスタートし、5年にもわたり露伴を演じている高橋。本作が同シリーズ史上最大スケールで描かれることから「自身の史上最大エピソード」を問われると、高橋は「露伴としてお芝居していて、毎回更新できていることは自負できています。今回が史上一番“露伴してた”と思っております」と胸を張り、「露伴のすごいところは、悪役にすら敬意を表してしまうところ。一つのことに対していろんな見方をして、敬意を感じた場合はしっかり敬意を表して、自分に関係ないときは落とし前をつけずに去っていくスタイルを貫いていて、自由に生きていていいなと思います」と露伴の魅力を熱を込めて話す。
また、本作の宣伝活動中、スタッフや各媒体の記者などから「露伴が変人だから大好きなんです」と伝えられることが多かったそうで、高橋は「露伴を演じさせていただいている間に露伴の感覚になってきて、おこがましくも自分のことのように嬉しく誇りに思ってしまう」と喜んだ。さらに、「現代の社会は、わかりやすくて短くて、合理的なものを正しく求めている気がします。だけど、『露伴が変人だから好き』という言葉の裏には、自分で引いてしまった社会との柵の外を覗いてみたいとか、柵の外に憧れをもっているんじゃないかなと思います。それはジョジョ風に言うと『おれたちにできない事を平然とやってのける。そこにシビれる。あこがれる』なんですけど、それだったらわかる気がする」と露伴の変人ぶりに魅了される人々への共感も語った。(錦怜那)
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特撮ヒーロー系作品で活躍中の俳優たちや日本屈指の武術の達人たちが集結し、死闘を繰り広げるアクション映画『英雄傳』の公開記念舞台あいさつが24日に kino cinema 新宿で行われ、坂本浩一監督、浅井星光、高岩成二、橋渡竜馬、北川貴英、白川竜次、中野哲爾、ANGELLA、藤田凜らが参加した。
【画像】ミスター・平成ライダーも登壇!達人たちが集結フォトギャラリー
浅井流鞭拳空手の創始者である浅井星光が主演・プロデューサーを務める本作は、道を外れた武術・格闘家たちで構成された半グレ集団ストライクによる強引な地上げ行動に怒りを覚えた鞭拳空手の継承者・浅香光(浅井)ら、武術・格闘技の達人たちが、街の平和を取り戻すために立ち上がり、激しい抗争を繰り広げるさまを描き出すアクション作品だ。
ADVERTISEMENT浅井流鞭拳空手の創始者である浅井をはじめ、システマインストラクター・システマ東京代表の北川、合気道神武錬成塾道場長の白川、躰道道場「己錬館」館長の中野など、実在の武術家をはじめ、“ミスター平成ライダー”の異名で知られるスーツアクター界のレジェンドである高岩、さらに「仮面ライダーガッチャード」や実写版「ウイングマン」の橋渡など、特撮系作品でお馴染みのアクション俳優も多数参加している。
大勢の観客で埋まった会場内を見渡した浅井は「オッス! 本日はたくさんの方に来ていただいてありがとうございます。映画はいかがでしたでしょうか?」と訪ねると大きな拍手。その観客の様子に満足げな登壇者たちだったが、そんな中、北川が「この映画は武術家が注目されがちなんですが、今日来ている高岩さんとか、橋渡くんとか。役者勢の活躍がすごいんですよ。特に高岩さんは伝説的なスーツアクターですけど、実際の演技を見ると、あのスーツの中でこんなにも感情を豊かに。全身全霊で演技をしていたんだと思った。マスクで見られない演技をしていたんだなというのが本当にすばらしいと思った」と称賛すると「え!」と驚いた様子の高岩が「めっちゃ恥ずかしいですね」と照れくさそうなコメント。
ADVERTISEMENT本作の撮影は、昨年の7月から8月にかけての記録的な猛暑の中で行われたという。高岩が「ラストバトルのシーンでは、橋渡くんがジャケットを着ていたんです。シャツがビショビショになるまではわかるけど、ジャケットまでビショビショだった」と振り返ると、橋渡が「それは暑さもあったんですけど、(浅井)星光さんに(手を)合わせる大変さがあって。ほぼ冷や汗でした」と明かし、会場は大笑い。
日本屈指の武術家、アクション俳優が集まった作品ということで、坂本監督の気合も十分だったようだ。「基本的にこの作品では、死なない程度に当ててくれと言っているんですよ。やはり僕の流派としては(身体に)当てる方が好き。(武術の)先生方に練習してもらったのは技を100%浸透させないということ。皮一枚というか、10%くらいで浸透させるということで。やはり当てないと迫力も出ない。もちろん当てすぎると相手の生死にかかわるので、そこの加減を練習してもらって。「もっと当ててくれ」と言ってたんですけど、(後から)メイキングを見るとけっこうビシビシ当たってたんだなと思った」と振り返り、会場を沸かせた。
さらに橋渡が「僕がちょっとうれしかったのが、別の映画で高岩さんの息子を演じたことがあったんですけど、本作では岩田栄慶さんの弟をやらせていただいた。特撮界の家族の一員になった気持ちです。あとは誰の親族になろうかなと思っていますが」と語ると、すかさず「誰のおかげだい?」と冗談めかした坂本監督。そんな冗談に橋渡も「ありがとうございます」と笑顔で返していた。
ADVERTISEMENTそんな本作について浅井は「この映画は、監督とみんなとともに武術・武道の輪を広めていくということ。合気道にもドロップキックがあるんだという知らしめることもできましたし……武術を通して楽しい世界にしたいですよね、監督!」と呼びかけると、「はい、その通りです!」と坂本監督。「この映画はセミナーを開いたり、クラウドファンディングを行ったり、協賛の方に援助をしていただいたりして、やっと完成した作品です。ですから僕たち、そして皆さんと一緒になって協力していけば、この世界を広げていけると思います。そしてまた武術とアクションのコラボ作品をまたつくっていけたらと思うので、よろしくお願いします!」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)
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現地時間22日、映画『ジョン・ウィック』シリーズ最新作『バレリーナ:The World of John Wick』(8月公開)のワールドプレミアがイギリス・ロンドンのレスタースクエアで行われ、主演のアナ・デ・アルマスをはじめ、キアヌ・リーヴス、ノーマン・リーダスら豪華スターが登場。会場を熱狂の渦に包んだ。この日は、製作のチャド・スタエルスキや監督のレン・ワイズマンに加え、ゲストとして『ジョン・ウィック:コンセクエンス』で盲目の殺し屋・ケインを演じたドニー・イェンやペドロ・パスカルも来場。アナの晴れ舞台を祝福していた。
【画像】アナ・デ・アルマス艶やかドレス姿で魅了『バレリーナ』ワールドプレミア
かつてジョン・ウィックも所属した犯罪組織ルスカ・ロマで育てられた暗殺者イヴ(アナ)の戦いを描く『バレリーナ』。幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がり、裏社会の掟を破ったイヴの前に、伝説の殺し屋が現れる。
ADVERTISEMENT作品のテーマカラーとなるネオンピンクやセルリアンブルーで彩られたプレミア会場には、数多くの『ジョン・ウィック』ファンが集結。レッドカーペットならぬブラックカーペットが敷かれた会場にキャスト陣が登場すると、会場は異様な熱気に包まれ、作品の完成を盛大に祝福する。
主人公・イヴを演じたアナは「キアヌとチャドが創り上げたこのシリーズに力強い女性の姿とカッコよさを吹き込めたのは素晴らしい経験でした。ずっとこのシリーズの一部になりたいと思っていたので!」と興奮気味にコメント。キアヌとは、2015年公開の『ノック・ノック』以来、約10年ぶりの共演となり「キアヌと共演した『ノック・ノック』は私にとってキャリアの突破口だったんです。それが今、このプレミアで彼と並んでいるなんて本当にクレイジー! 撮影は体中、あざだらけで大変だったけど、彼はいつもサポートしてくれました」とキアヌへのリスペクトを熱く語った。
そして、本作で5度目のジョン・ウィック役に挑んだキアヌも「最高だよ! とても興奮してる!」とアナ同様に大興奮の様子。『ジョン・ウィック』の世界観を拡大する『バレリーナ』について「この作品は『ジョン・ウィック』の世界観を完璧に守りつつ、さらに新たなキャラクター、より深い物語によってその世界観が探求されている。何よりもアナが役に燃やしてくれた情熱に感謝したい。彼女は本当に楽しそうだったよ」と賛辞を贈った。
ADVERTISEMENTさらに、「あなたにとって『ジョン・ウィック』とは?」という質問に対しては「生涯の役だね。映画製作という作業の中で生まれた友情と絆の結晶だ。僕のキャリアに大きな変化と衝撃を与えてくれた役なんだ」と語った。
人気ドラマ「ウォーキング・デッド」シリーズのダリル役で知られ、キアヌとも長年親交があるノーマン・リーダスは、謎の暗殺教団の手がかりを握るパイン役で出演。シリーズへの参加について「最高だね。普段僕みたいな、野蛮で、血にまみれて、人を刺し殺す役を得意とする役者がこの世界観に参加するのは自然な進歩だよね?」と茶目っ気たっぷりに喜びを明かし、「シリーズは100万回見てるけど、さらにこのシリーズが大好きになったよ!」と新作の出来栄えに太鼓判。
そして、今回はプロデュースに回ったスタエルスキは「アナと一緒にこの愛すべきシリーズを拡大する作業は本当に最高だったよ。アナはこのシリーズにさらなる強靭さとユーモアを加えてくれた」と新たな復讐の女神を演じ切ったアナを手放しで賞賛していた。(編集部・入倉功一)
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映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(全国公開中)でグレースを演じたヘイリー・アトウェルが、妊娠中にバトルシーンを撮影していたことが明らかになった。
【動画】ヘイリーが妊娠中に撮影した『ミッション:インポッシブル』バトルシーン(6:47~)
米テレビ番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」に出演したヘイリーは、『ファイナル・レコニング』に登場するバトルシーンの一部を公開した。映像では、主人公イーサン・ハント(トム・クルーズ)とグレースが、迫りくる敵と激しいバトルを繰り広げており、ヘイリーはナイフ攻撃を華麗に交わしながら応戦している。
ADVERTISEMENT映像を公開する直前、「一つだけ付け足しておきたいことがあります。まだ一度も言ったことがありません」と切り出したヘイリーは、「このクリップに映っている私は、妊娠8か月半です」と告白。ヘイリーは、昨年4月に第一子妊娠が報じられており、ぽっこりとおなかが出ている姿を目撃されている。
同作は再撮影が何回も行われていたため、妊娠中のヘイリーも度々セットに戻らなければならなかった。撮影現場では、ヘイリーを最大限サポートする体制が取られていたそうで、アクションの撮影でも、スタッフから「座っていてください。スタントダブルが担当しますから」と声をかけられたとのこと。しかし、プロ意識が高いヘイリーは「いいえ! ここまで真剣に取り組んできたのだから、自分でやらせて」と直訴し、自らバトルシーンをこなしたという。
前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』からの参加となったヘイリーは、同作の撮影前に5か月間のトレーニングを行い、アクションの基礎を叩き込んだ。シネマトゥデイの来日インタビューでは、「戦闘シーンは1回限りじゃなくて、さまざまな角度から何度も撮るから、同じように繰り返せないといけないの。そしてその構成ではうまく行かないとなったら、撮影現場で変更や調整が行われるわけだけど、基礎が身に付いていればすぐに対応できるから。そしてこうしたトレーニングを、撮影中ずっとやり続けた」とアクションとの向き合い方について語っていた。(編集部・倉本拓弥)
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特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」(2000~2001)に登場したバラのタトゥの女/ラ・バルバ・デ(七森美江)の怪人体が新規制作されることが決定し、放送25周年を記念した展覧会「超クウガ展」で立像が初披露されることが明らかになった。あわせて、怪人体のシルエットを捉えたビジュアルも公開された。
バラのタトゥの女は、「仮面ライダークウガ」に登場する敵組織・グロンギのリーダー的存在であり、一際ミステリアスな雰囲気を醸し出していた。多くのグロンギが人間体と怪人体の二つの姿で登場していたが、彼女だけは初登場から一貫して人間体のみ(EPISODE3で腕のみ変身)で、放送当時から怪人体の登場がいつなのか期待が高まったいた。
ADVERTISEMENT結局、怪人体は未登場に終わり、その姿は謎に包まれたまま。当時、怪人デザインを担当していた一人である青木哲也(株式会社PLEX)によるデザイン案は何点も描かれていたものの、番組プロデューサーの高寺成紀(高ははしごだかが正式)の「高貴なバラの怪人のデザインを決め込むのは非常に難しい」という判断から、登場は見送られていた。
「超クウガ展」で初披露へ!バラのタトゥの女(怪人体)シルエット - (c)石森プロ・東映そしてテレビシリーズから25年後、「超クウガ展」特別企画の一つとして「未登場グロンギ怪人の立像展示」が提案され、25年ぶりにラ・バルバ・デの立像化が始動した。作業は青木と高寺を中心に、当時と同じ手法で行われ、約1年にわたる試行錯誤を経て制作された。
青木は「25年の時を経て『バルバのデザインを是非!』という、まさかのお話を高寺Pからいただいたのが去年、年の瀬も押し迫った頃。それからというもの一体何度高寺Pとやりとりしたことか」とコメント。「しかしながら大幹部であり特別な存在でもあるバルバ様であればこそ簡単であって良いわけがないのだ。遂には『低俗なリント、私はやすくないのよ』と、七森様の声で聞こえてくる始末。そんなバルバ様が遂に実体化して降臨なされます! この歴史的瞬間にーデザイナーとして参加させていただいたこと、大変感謝しております」と制作を振り返った。(編集部・倉本拓弥)
「超クウガ展」東京会場は6月14日(土)~7月6日(日)まで東京ドームシティ Gallery AaMoで開催※休館日なし 平日:12時~20時、休日(土日):10時~20時(最終入場は閉場時間の60分前)
「仮面ライダークウガ」25周年記念「超クウガ展」本CM スーツアクター・富永研司による全編新規撮り下ろし » 動画の詳細※VODサービスへのリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、リンク先での会員登録や購入などでの収益化を行う場合があります。