「みんなパニック状態で悲鳴」空港で一夜過ごす人も… 避難中に転倒など複数人けが 道内津波観測
今回の地震では多くの人が深夜の避難を強いられました。 北海道内ではけが人も複数確認されているほか、交通にも影響が出ています。 【アーカイブ】北海道に津波警報・注意報 青森県で最大震度6強を観測 後発地震に注意 (東海林記者)「函館山の麓、二十間坂です。車が何台もとまっています。避難してきた人と思われます」 震度5強を観測した函館市では津波注意報が発表され、車で避難する人の姿が多く見られました。 (地元の人)「寝ていました。(揺れは)すごかったですね。夜は怖いね」 (地元の人)「急いで家の中を駆けずり回って持てるものを持ってきた。注意報だから様子見て、大丈夫だったら帰ろうかなと思っています」
函館市によりますと、ホテルに宿泊していた40代の女性が足の小指を骨折したほか、住吉町では74歳の女性が転倒し、けがをしたということです。 12月8日午後11時過ぎ、青森県東方沖を震源とした最大震度6強の地震。 浦河町では50センチの津波を観測しました。 (カメラマン)「浦河振興局駐車場です。たくさんの車が避難してきています」 町内の日高振興局では避難所が開設されました。 (地元の人)「縦揺れか横揺れかよく分からないけど、震度は5から6くらい?びっくりした」 (日高振興局 高見芳彦局長)「いまのところ被害は入っていない。地域住民も数十人逃げてきている。第2波・第3波も心配されるので夜を徹しての対応になる」 また、日高町の消防によりますと、避難中の70代女性が凍結した路面で転倒し、左腕を骨折したということです。
さらに、様似町の飲食店では建物の壁が崩落しました。 店の関係者は「大きな揺れを感じて避難をし、落ち着いて戻ってきた際に壁の破損に気づきました」と話しています。 この被害によるけが人はいません。 (アナウンス)「大きな揺れ、地震を感じたため、地下鉄が大変乱れています」 交通にも大きな影響がー 札幌市営地下鉄では一時、南北線の大通ー真駒内間で運転見合わせとなりました。 また、JRも江別ー岩見沢間で一時運転を見合わせたほか、遅れも発生しています。
Page 2
新千歳空港では自宅に帰れず一夜を過ごす人の姿も見られました。 (利用者)「手荷物検査の所で大きな地震にあったので、すごい縦揺れがひどかった。みんなパニック状態で悲鳴が聞こえてきてびっくりした」 北海道エアポートなどによりますと、地震によって空港4階の天井の一部がはがれたほか、設置されていた有料のパソコンが倒れましたが、けが人はいないということです。 (金澤記者)「道庁の危機対策課です。職員が情報収集に追われています」 道は被害の状況を確認していて、午前2時ごろに対策会議を開きました。
(鈴木直道知事)「第2波第3波が高くなることが想定されます。警報解除までは安全な場所で待機をしていただきたい。また、津波注意報が出ている地域のみなさんは海や川には近づかないようお願いします」 深夜に全道を揺るがした地震。 引き続き注意が必要です。