プロが選ぶロードスターが1位に!! 2位はハイパワーの? 日本の官能エンジンスポーツモデルトップ5
燃費や静寂性ではなく、クルマ好きの本能に訴えかけてくる官能エンジン。ここでは、お馴染みの自動車評論家4名が日本のスポーツモデルの中から「官能エンジン車」を厳選してみた。あなたが思う官能エンジン車は何位に入っている!?※本稿は2025年9月のものです文:片岡英明、鈴木直也、国沢光宏、渡辺陽一郎/写真:マツダ、日産、ホンダ、トヨタ、スバル、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年10月10日号
【画像ギャラリー】画面から音が聴こえてきたかい!? 感覚に訴えかけてくる官能エンジンスポーツモデル(16枚)マツダ ロードスター。135ps/15.5kgmとパワフルではないが、性能を引き出せる魅力
官能的なエンジンは、刺激的なエンジンでもある。フェアレディZが搭載するのは、古典的な味わいも強いV6のVR30DDTT型、シビックタイプRはK20C型だ。どちらもターボを装着し、6速MTを設定して痛快な加速を満喫できる。
全員が高得点を入れたのはロードスターが積む、自然吸気のP5-VP型エンジンだ。1.5Lの排気量だが、持てるパワーを引き出しての走りが楽しい。
性能志向の人には人気ないかな? と思っていたロードスターのエンジンに、思いのほか皆さん好意的なのが心強い。ボクは馬力はなくても洗練された官能性能を評価したんだけど、これからの内燃機関はその方向性が大事だと思う。
一方、パフォーマンス系はシビックタイプRとGRヤリス・カローラで方向性が異なる。競技志向が好きならGRヤリスだが、ぼくは公道ではタイプRのほうが好ましいと思う。
このジャンルのクルマはすべて「推奨」とした。なぜなら遠からず絶版になるからだ。
どんなに長く見ても2030年にはすべての純エンジン車がカタログ落ちすると思う。
なかでも騒音レベルが大きい(エンジンもさることながらハイグリップタイヤから出る騒音が厳しい)スポーツモデルは、GT-Rを見てもわかるとおり2~3年の命かもしれません。ということで今買えるモデルを中心に選んでみました。
ロードスターの1.5Lモデルは、峠道を含めた日常的な移動のなかで、エンジン性能をフルに引き出せて楽しい。そこで1位にしたのだが、4人の総合点数でもトップだった。
私の2位はシビックタイプRだ。前輪駆動だが、足回りなども含めてスポーツ性が際立って高い。総合2位のフェアレディZも、安定性とハンドリングはいいが、アクセル操作に対する反応はいま一歩だ。高回転域も官能的ではないと思う。