探査機ニュー・ホライズンズが撮影した冥王星の衛星「カロン」【今日の宇宙画像】
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が 2015年7月に冥王星系をフライバイ観測した際に撮影した、冥王星の最大の衛星カロンです。
この画像は、ニュー・ホライズンズに搭載された観測装置「Ralph」のマルチスペクトル可視光イメージングカメラ(MVIC)で取得したデータを合成したものです。色合いは、特徴の違いを際立たせるため、強調処理が施されています。
- Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute
- NASA - PIA19968: Charon in Enhanced Color
1978年に、米海軍天文台(USNO)の天文学者ジェームズ・W・クリスティ(James W. Christy)氏によって発見されたカロンは、直径が冥王星の約半分、質量がおよそ8分の1という際立った比率を持つことで知られています。
カロンで最も目を引くのは、なんといっても北極に位置する赤みがかった領域です。この領域は「モルドール・マキュラ(Mordor Macula)」と名付けられていて、直訳すると「モルドールの黒い斑点」という意味になります。
ひとことコメント
ニュー・ホライズンズは、打ち上げからわずか9年半で冥王星に到達し、たった1回のフライバイでカロンをはじめ5つの衛星も一挙に観測するという快挙を成し遂げた探査機です!
編集/sorae編集部