小川航基が終盤決勝ゴール!! 吉田麻也の“花道”飾った森保J、堅守と高さに苦戦も6連勝でW杯へ
日本代表は31日、国立競技場でキリンチャレンジカップを行い、アイスランド代表に1-0で勝利した。相手の固い守りをこじ開けらない時間が続いたが、後半42分にFW小川航基が劇的な決勝ゴール。62212人が集まった壮行試合でなんとか勝ち切った。
北中米ワールドカップ初戦を2週間後に控えた国内ラストマッチ。日本はこれまで通りに3-4-2-1のシステムを採用し、この試合限定で招集されたDF吉田麻也がゲームキャプテンとして先発起用された。またDF冨安健洋が24年6月以来2年ぶりの代表復帰戦先発。足首の手術から復帰したMF遠藤航も先発し、これが3か月半ぶりの実戦となった。
森保一監督は先発にこれまでの主力選手を多数起用し、GKは鈴木彩艶。3バックは左からDF板倉滉、吉田、冨安が並んだ。ダブルボランチは遠藤とMF田中碧で、ウイングバックは左にMF中村敬斗、右にMF堂安律。シャドーは左にMF伊東純也、右にMF久保建英が入り、1トップはFW上田綺世が務めた。[スタメン&布陣]
序盤は日本がボールを動かし、アイスランドの5-4-1のブロックと向き合う構図。シャドーへのパスコースを消され、攻めあぐねる展開が続くなか、相手のカウンターには吉田を中心にうまく対処していた。前半8分、吉田のボール奪取を起点に押し込んだ攻撃を展開。久保が左に流れてパスを引き出し、中村がカットインシュートを狙ったが、惜しくも枠を外れた。吉田は前半11分、鋭いダイレクトロングパスを左サイドに通すなど、アグレッシブな姿勢で満員の国立を沸かせる。そして同13分、ピッチ脇にDF伊藤洋輝が準備し、吉田は当初の予定通りに途中交代。場内にねぎらいのアナウンスが流されると、両チームの選手が花道を作り、国際Aマッチ127試合出場、3度のW杯出場、先代キャプテンとしての功績が称えられた。吉田はキャプテンマークを遠藤に託し、スタンドに感謝を表しながらベンチに下がった。
3バックは伊藤、板倉、冨安の並びに変わり、ビッグクラブでのプレー経験を持つ日本屈指のCBトリオが初めて組む形に。ただ、その後も攻撃は相手の守備ブロックを前に決定打を繰り出せず、守備ではロングボールの対応に苦しみ、前半31分にはDFロギ・トマソンに危険なミドルシュートを放たれた。 日本は前半36分、こぼれ球を拾った久保がダイレクトボレーでロングシュートを狙ったが、これはGK正面で処理されると、同38分には久保が右サイドを突破し、クロスから中村がヘディングシュートを放つも、これもGKに止められた。同44分にはまたもロングボールから攻め込まれ、MFダーグル・ダン・トルハルソンのミドルシュートをなんとか鈴木彩がセーブした。 日本は前半アディショナルタイム3分、またも久保が左に流れる形で伊東からのパスを引き出し、狭いスペースを突いてスルーパス。これに抜け出した中村のクロスに、後方から飛び込んだ冨安が合わせたが、これもGKの正面。0-0のままハーフタイムを迎え、課題の多い内容となった。後半開始時、日本は遠藤、堂安、伊東、上田を一気に下げてDF瀬古歩夢をボランチ、DF菅原由勢を右ウイングバック、DF長友佑都を左ウイングバック、FW小川航基を1トップに投入。中村が左シャドーに回った。遠藤のキャプテンマークは板倉に渡った。なお、瀬古は前日練習の公開部分を途中で切り上げており、W杯でのスカウティング対策を見越した“情報戦”だった可能性がある。
後半は日本がよりリスクをかけながら攻め込む場面が増え、6分には伊藤のオーバーラップからCKを獲得。このCKを菅原がファーサイドに送り込むと、板倉がボレーで合わせたが、惜しくも枠を外れた。7分には長友のバックパスミスが相手に渡ったが、伊藤が冷静にカバー。10分には菅原のクロスに長友がボレーで合わせたが、力なくGKの正面に飛んだ。 その後は瀬古がボランチで躍動し、インターセプトや力強い縦パスで存在感を発揮。後半18分には瀬古の鋭い楔のパスが小川の足元にぴたりと入り、小川は振り向きざまにシュートを狙ったが、わずかに枠を外れた。さらに同19分、久保のスルーパスに中村が抜け出し、ボックス内からシュートを放つも相手にブロックされた。日本はW杯でも採用される3分間のハイドレーションブレイク後の後半29分、板倉、中村、田中を下げてDF渡辺剛、FW後藤啓介、FW塩貝健人を投入。システムを3-5-2に変更し、瀬古をアンカーに置き、後藤と久保がインサイドハーフで並び、小川と塩貝の2トップとなった。
その後は菅原のロングスローなどこれまでになかったテストも見られる中、後半38分には久保と冨安が下がり、MF佐野海舟とDF谷口彰悟を投入。またこのタイミングで鈴木彩も変わり、GK早川友基が入った。
そうして迎えた後半42分、日本がついに相手ゴールをこじ開けた。右サイドを攻め上がった菅原がゴール前にクロスを送ると、これに合わせたのは小川。ダイビングヘッドをポストに当てながらねじ込み、待望の先制点となった。なおこの時、アイスランドは選手交代に伴う時間稼ぎ防止による新ルールが適用され、交代選手の投入を60秒間停止されており、日本はこの数的優位を生かした形となった。 その後は猛烈なロングボール攻勢に晒されたが、日本は早川の素晴らしいパンチングなどで守り切り、1-0のままタイムアップ。W杯前の国内最終戦を勝ち切り、5試合連続無失点の国際Aマッチ6連勝でW杯本大会に臨むこととなった。 (取材・文 竹内達也)●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集●2026ワールドカップ(W杯)大会日程・テレビ放送▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信