中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」(ニューズウィーク日本版)
在米中国大使館は現地時間1月6日、貿易や技術発展をめぐるアメリカのダブルスタンダードを風刺したAI生成動画をX(旧ツイッター)に公開した。 【動画】ネット民の冷笑を買った在米中国大使館のAI生成動画 本誌は米国務省にコメントを求めている。 「速報:またしてもチャイナ・ショック」というタイトルと共に投稿された1分間のミュージックビデオでは、アメリカがスーツ姿でラップを歌うハクトウワシとして風刺的に描かれている。 このハクトウワシは「おいおい、また始まったぜ。中国がまたすごいもん作ったらしい!」とマイクに向かって不安げに歌う。「うちら(アメリカ)が先を行けば『進歩だすごい』、中国が先を行けば『供給過剰でけしからん』」 一方の中国は、働き者のジャイアントパンダとして描かれ、さまざまな場面に登場する。コードを打ち込む様子、EV組み立てを監督する姿、太陽光パネルに光電セルを取り付ける様子、ヒューマノイドロボットが踊る中でリコーダーを吹く姿、そして大型ロケットの打ち上げを見守る様子が次々と映される。 そして、「本当のチャイナ・ショック? 連中が台頭するのが我慢ならねえんだろ」という歌詞で歌は締めくくられる。 Xの投稿は140万回以上閲覧された。ユーザーからは「本当に痛々しい。なぜ大使館がこんな投稿をするんだ?」「アメリカのAIで作られた中国のプロパガンダ、素晴らしいね」「数日前に見た中国が中国人以外の人の心を理解するのに苦労しているという投稿を信じ始めている」といった、中国を冷笑するかのようなコメントが多く寄せられた。
「チャイナ・ショック」という言葉は元来、2001年の中国の世界貿易機関(WTO)加盟後、低価格な中国製品が世界市場で氾濫し、各国の製造業を再編させた現象を指すものだった。 近年の中国による先端製造業への急速な進出と、グリーンエネルギー、バッテリー、EV、ハイテク分野での台頭を受け、アメリカでは「チャイナ・ショック2.0」への警戒感が高まっている。 2025年に第2次トランプ政権が発足して以降、激化していた米中貿易戦争は、同年10月に韓国の釜山で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)サミットの際に行われた習近平(シー・チンピン)国家主席との会談を機に、やや沈静化した。 とはいえ、両国が包括的な合意に至り、さまざまな分野に横たわる深刻な構造的対立を解消できるかどうかは、依然として不透明なままだ。
マイカ・マッカートニー