Googleの動画生成AI。超リアルな「実在しないゲーム」映像を作ってしまう
先月開催されたGoogle(グーグル)の開発者向け年次カンファレンスGoogle I/Oで発表された動画生成AI「Veo 3」。
GoogleのAI、Geminiで利用することができ、音声・会話も映像に乗せることができるのが、大きな特徴となっています。
すでにやってみた(作ってみた)動画がネット上には溢れており、開封動画やインタビュー動画、ゲーム実況などが生成されています。
その動画の質は非常に高く、本物と生成と簡単には見分けがつかないほど…。Veo 3やってみた動画のポストが増える中で、ちょっと目を惹いたのが…ゲーム動画。
開発環境に役立てられるか
Veo 3はゲームのプレイ画面生成も非常に得意なのであります。
何が上手いかって、いかにも実在するような、それも高グラフィックで高予算の大規模開発ゲーム、いわゆるAAAゲームぽい映像作りが上手いのです。そう、Veo 3が生成するゲーム動画は、実在しないゲームなのですから。
サードパーソン視点のオープンワールドゲームも、ファーストパーソン視点でのシューティングも上手。アポカリプス系もファンタジー系も戦場系も上手い。
Veo 3 does video games really well. It's like you can explore new worlds already.Prompts are all variations of:> a third-person open world video game walking around...> an fps video game in/on a... pic.twitter.com/bpDGaKNU55
— fofr (@fofrAI) May 22, 2025
3DゲームデザイナーのLovis Odinさんは、Veo 3の生成映像に手を加えブラッシュアップ。ゲーム開発の流れに組み込んだ様子をXにポストしています。
Google Veo3 creates beautiful base videos, but what if that’s not enough?I built a @ComfyUI workflow that takes it further:🏗 New structure with Flux (LoRA arch)📦 Turned into 3D with Hunyuan3d 2🔁 Integrated + relight via Flux, Controlnet, Denoise and Redux🎞️ Finalized the… pic.twitter.com/pAfu2qVU34
— Lovis Odin (@OdinLovis) May 27, 2025
ただし、現時点では映像の荒さや、開発者のイメージとテキストプロンプトで生成される動画がなかなかマッチしないこと、特定のものが欲しい場合、これをアウトプットさせるほうが困難なため、プロの仕事環境では理想的ではないと解説しています。
莫大なコストがかかるゲーム開発において、AI生成映像で開発費大幅削減するのはまだ難しいでしょう。が、補助ツールやアイデア出しで大いに活躍するかもしれません。