宇宙を漂う「自由浮遊惑星」とは? イメージ動画で見る孤独な惑星
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:NOIRLab)
こちらは、全米科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)が2021年12月22日に公開した「自由浮遊惑星のイメージ動画」の1コマです。
- Image Credit: H.Bouy/COSMIC-DANCE team/T. van de Zalm/M. Attard. Music: K. Preston
- NOIRLab - Animation of free-floating planets
「自由浮遊惑星」(free-floating planet または rogue planet)とは、惑星として形成された後に何らかの理由で恒星の重力束縛から解放され、宇宙空間を漂っていると考えられる天体です。その総数は推定に幅がありますが、控えめに見積もっても天の川銀河だけで1000億個を超える可能性があると指摘されています。
2021年12月、NOIRLabを含む国際チームは、"さそり座"から"へびつかい座"にまたがる太陽系近傍の星形成領域で自由浮遊惑星を捜索し、木星と同程度の質量をもつ自由浮遊惑星を少なくとも70個(最大170個)を特定したと発表しました。下のイメージ動画は、この成果を視覚化したもので、宇宙を漂う自由浮遊惑星の姿が描かれています。
編集/sorae編集部