三井住友Olive、PayPay機能をアプリに統合へ クレカ積立0.5%増など春のアップデート

三井住友グループの個人向け金融サービス「Olive」が「春のアップデート」を発表した。「PayPay」との連携を強化し、PayPayに紐づけた三井住友カードからの支払いの手数料を無料とし、3月24日からVポイントとPayPayポイントの相互連携を開始する。

4つのアップデート

新たに、PayPayアプリでのクレジットカード紐づけ決済において、三井住友カード発行のクレジットカードは利用料なしでの利用を継続できる「三井住友カード優遇」を開始する。PayPayは今後、PayPayカード以外のカードを紐づけた支払いについて手数料を徴収予定だが、三井住友カードは引き続き無料で、PayPayの支払いに利用できる。三井住友カードからのPayPay残高チャージも手数料は無料のままとなる。

なお、他社カードでのPayPayとのカード紐づけの詳細は、「PayPayから後日発表予定」としている。

さらに、「PayPay ポイント」と「Vポイント」の相互交換を3月24日から開始する。

また、2026年秋には三井住友銀行アプリとVpassアプリ上にPayPay機能を搭載する。PayPayの機能が両アプリから利用できるようになるもので、PayPayの残高チャージ、残高表示、出金のほか、Oliveのフレキシブルペイの支払いでPayPayが選べるようになる。

従来、PayPay残高から銀行口座への出金は手数料がかかっていたが、すべて無料で利用可能になる。また、フレキシブルペイ対応により、PayPayに溜まった残高をOliveのVisa加盟店で支払い可能になる。

「Oliveの開始から3年間、Oliveでどこでも支払えるよう広げてきたが、特に日本においては、PayPayしか使えないという店も多い。それがPayPay連携を決めた背景」(三井住友カード マーケティング本部長 伊藤 亮佑氏)としている。

マネーフォワード MEとの連携も開始した。三井住友銀行アプリでは、マネーフォワード MEに連携している三井住友銀以外の金融機関の資産情報を口座一覧で確認できるようになり、マネーフォワード MEで管理する資産総額を確認できる。

また、他の金融機関へのアプリ画面から送金先の残高を見ながら簡単に振込できるようになっている。

さらに、三井住友銀行アプリでは、銀行振込・ことら送金の自動振分機能を搭載。10万円未満の振込の場合、振込先の銀行がことら送金に対応していれば、自動でことら送金となるため、手数料が無料となる。ことら送金非対応の場合や10万円を超える場合は、通常の振込が行なわれる。

SBI証券と連携したクレカ積立も強化し、積立によるVポイント付与が最大0.5%アップし、Olive一般が最大1.0%、ゴールドが最大1.5%、プラチナが最大3.5%となる。

従来は積立額とカード券種でポイント付与額が決まっていたが、新たにOlive口座の普通預金の金額に応じて、ポイントを追加。100万円ごとに0.1%付与率が向上するため、500万円以上の普通預金があれば、ポイント付与率が各カードで最大となる。この施策は4月10日積立設定分からスタートする。

また、新たな非金融サービスとして「Oliveヘルスケア」を開始。健康相談チャットのほか、オンライン診療にOliveから対応可能になる。ソフトバンクのグループ企業ヘルスケアテクノロジーズとの連携により実現し、Oliveユーザーは一般が2カ月、ゴールドが6カ月、プラチナは12カ月無料で利用できる。

2025年5月に三井住友フィナンシャルグループと三井住友カードが、ソフトバンクと包括提携。AIやキャッシュレスなどの推進で相互に連携。キャッシュレスにおいては、OliveとPayPayを相互に接続するとしていた。その第1弾が今回の取り組みとなる。

三井住友カード マーケティング本部長の伊藤 亮佑氏は、2023年3月のOliveスタートから、約3年で700万口座を突破したことを報告。今後のテーマとして、「おかねのまわりをやさしくしたい」を設定し、今回のアップデートもそのテーマに沿ったものだと説明する。

三井住友カード マーケティング本部長の伊藤 亮佑氏

急成長したOliveだが、伊藤氏は3年の実感として、「Oliveだけですべてをまかなうのは難しい」ということも痛感したという。支払いについてもOliveで支払いできる店舗は増え続けているが、まだカバーできない場所もある。そのため、PayPayのような普及率の高いパートナーとの協業により、利用者により「やさしい」環境を作っていくとする。

マネーフォワード MEとの連携では、給与の振込口座や住宅ローンなど他行を利用している人でも、Oliveを使うことで「お金の管理」が簡単になることを目指す。ことら送金の自動振り分けなども、そうした取り組みの一環だとする。

Oliveヘルスケアは、ソフトバンクとの提携の一環で、オンライン診療へのニーズが高いことから導入を決めたという。

発表会には、「オリーブの人」こと吉高由里子さんと、「通帳の人」のダイアン津田さんも登場。Oliveについてあまりお金と関係ない大声トークを繰り広げた。

「オリーブの人」こと吉高由里子さん
カンペに対し、「ゴイゴイスーは自分のタイミングで言いたい」と語るダイアン津田さん

シークレットゲストとして、PayPayのボックスとともに、PayPayのCMに出演している宮川大輔さんも登場。3人でOliveとPayPayのCM撮影の舞台裏とともに、吉高さんのコメントを、ちょっとアレンジして大声で話す津田さんに、宮川さんが突っ込むなど賑やかにトークを進めた。

津田さん、吉高さん、宮川さん

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