夏季ドライブシーズンに車での渡航33%減、カナダ人の米国離れ鮮明に
Randy Thanthong-Knight、Mario Baker Ramirez
- 上期に米国からカナダに戻った件数、800万件-前年同期1100万件
- トランプ氏への反発で米国での休暇を意図的に避けている状況示唆
カナダの人々が米国への旅行を敬遠している状況が鮮明になった。今年1-6月(上期)にカナダ居住者が車で米国を訪れた件数は、新型コロナ禍の時期を除けば、少なくとも2017年以降で最少だった。
カナダ統計局が10日公表したデータによると、上期にカナダ居住者が米国から自国に戻った件数は800万件にとどまり、前年同期の1100万件を大幅に下回った。減少は6カ月連続。
6月単月では、米国から車で戻った件数が前年同月比33.1%減少した。
トランプ米大統領がカナダの経済や主権を脅かしていることへの反発から、カナダ居住者が米国での休暇や米国製品を意図的に避けている状況がうかがえる。
米国からカナダへの車での訪問件数も、5カ月連続で減少。6月は10.4%落ち込んだ。両国間の貿易戦争と米ドル安が背景にある。米ドルは上期、対カナダ・ドルで5%余り下落した。
航空便でも同様の傾向が見られる。カナダ居住者が米国以外の国から自国に航空機で戻ってきた件数は、6月に7.3%増加。米国からの帰国件数は22%減少した。
原題:US Sees 33% Drop in Car Trips by Canadians as Summer Begins(抜粋)
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