iPhone 17シリーズのための、SIMカード → eSIM変換方法

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大eSIM時代がやってくる。

いよいよ発売となるiPhone 17シリーズで僕らが気になっていたポイントがeSIM化

多くのスマホには通信事業者(ドコモとかauとか)の契約者情報に紐ついた「SIMカード」がセットされています。電話やデータ通信できるのも、このSIMカードがあるおかげ。そして、eSIMはこのSIMカードのデジタル版。

SIMカードと同様の情報をスマホに書き込んで、保存しておけるんです。

カードの紛失や破損が無いし、複数のeSIMを保存して切り替えて使うこともできます。便利ですねー。

iPhone 17シリーズはeSIMへの変更、再設定が必要

ただ、問題となりそうなのが「機種変」のとき

これまでのiPhoneは「物理的なSIMカードを入れ替える」で、新しいiPhoneに電話番号やデータ通信の設定を引き継げました。

一方eSIMでは通信情報の移行や再設定が必要になるので、ここがちょーっと面倒だったりします。

まぁ、主に機種変更のときだけなので、そこまで大変ではないのですが、物理SIMカードからeSIMへの変更方法を確認しておくとスムーズになると思うので、ここで紹介しますね。

1. キャリア+サブブランドのSIM→再発行せずにeSIMに変換できる

国内の4キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)や、キャリアのサブブランド(ドコモだとahamo、auだとpovoとUQモバイル、ソフトバンクだとワイモバイルとLINEMO)では、eSIMを再発行せずとも、iPhoneの「eSIMクイック転送」機能で、SIMカード→eSIMへ変換できます(iOS 16、もしくはiOS 17以降、iPhone 11以降に発売の端末で対応)。

詳しい手順はキャリアのページで解説されています。

・NTTドコモ「eSIMクイック転送について

・au「eSIM:機種の変更/eSIM再発行/eSIM転送のお手続き

・ソフトバンク「eSIMサポート

・楽天モバイル「iPhoneのeSIM クイック転送を使ったデータとSIMの移行方法

案内している手順はキャリアによって若干異なります。

iPhoneの初期設定(クイックスタート)の中でeSIM化して転送する方法もありますし、クイックスタートを使わないで設定したい人や、すでに初期設定を済ませた後でも、「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」→「近くのiPhoneから転送」からもeSIM化が行なえます。

2. クイック転送非対応(MVNOなど)のSIMカード→ eSIMとして再発行

「eSIMクイック転送」に対応していない回線事業者の場合(MVNO、いわゆる格安SIM)、新しいiPhoneからeSIMを再発行する必要があります。

手順は事業者によって異なり、手数料が必要だったり、そもそもeSIMに対応していない事業者もありますので、必ず事前にチェックしておきましょう。また、他の通信手段(Wi-Fiなど)も必要です。

Image: 小暮ひさのり

ちなみに、僕が契約している日本通信は、マイページからeSIMに変更可能、1年に3回まで0円でした。

ただ、EID(eSIMの識別番号)の入力が必要だったり、生年月日を入力したりと、クイック転送に比べると手順も多めです。

【番外】事前準備としてSIMカードをeSIMに変換してみた

eSIMクイック転送対応のSIMの場合、機種変更を伴わずとも、事前に物理SIMカード→eSIMへ変換しておくこともできます。今できる事前準備として、あらかじめ物理SIMカードをeSIM化しておくといったアプローチですね。

僕は機種変当日にぶっつけ本番でeSIM変換はちょっと怖かったので、自前のpovoのSIMカードを事前にeSIMへと変換してみました。

Image: 小暮ひさのり

「設定」→「モバイル通信」→「対象となるSIMカードを選ぶ」→「eSIMに変更」→「eSIMに変更」から手順を進めます。

Image: 小暮ひさのり

確認画面でサイドボタンをダブルクリックで変更開始。最後に「完了」をタップ。

といった流れでSIMカード→eSIM化が完了。

以降は、SIMカードはiPhoneから抜いてしまってもOK。eSIM化された設定がiPhoneに残っているので、通話も通信も行なえました。

自分がやるべきeSIM化方法は事前にチェックを

というわけで、eSIMへの変更方法でした。

楽なのはやはりキャリアですね。eSIMクイック転送のおかげで、基本は画面の指示に沿って進めていくだけで機種変更できるのは楽ちん。

一方、eSIMクイック転送に対応していないMVNOは手順は多くなるので、ちょっと気合が必要です。

おそらくどちらの手順も、今回が初めてという方が多いと思うので、事前の手順確認をしっかりと。また時間に余裕があるときに挑みましょう

スムーズな乗り換えになりますよう、検討を祈ります。

Source: NTTドコモ, au, ソフトバンク, 楽天, Apple

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