韓国旅行のはずが…大学生がカンボジアで消息不明、8カ月後に音信不通の息子からビデオ電話→母が感じた“違和感”「『捜索願が出てるんだったら取り下げて』と言われ」
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福岡県で約10カ月、息子の帰りを待っている母親がいる。2025年の年末、大学生の息子は「友人とともに韓国へ旅行に行く』と」母親に告げた。その後、息子はカンボジアにいると話したが、今なお行方がわかっていない。
【映像】カンボジアで行方不明の大学生、送られてきたLINE文面
韓国へ行ったはずが「カンボジアにいる」
母親は「日帰りかなっていう軽装で、荷物もバッグ一つ。(バッグに)荷物を入れるのも当日。用意している時も、シャワー浴びて洗面所で髪乾かしながら電話していたので。話しながらいそいそと用意していた」と振り返る。
旅行の相手は、バイト先の先輩だった。2泊3日の旅行だと言ったが、韓国へ行った2日目、異変が起きる。母親は「息子とスマホの位置情報を共有していて、見てみたらカンボジアに移っていたので、どういうことかと理解に苦しんで、『スマホだけ盗まれて、どっか行ったのかな』という認識」と話す。
帰国予定の日、息子と交わしたLINEの内容は、以下のような内容だった。
母親「今日帰ってくるんだよね?今どこ?」
息子「カンボジアにいる 今日中には帰るよ」
母親「え!? なんで? 危なくない? 何かあったら大使館に行って」
息子「普通の旅行だよ」
また、息子を名乗るショートメールが送られてきたが、言い回しが異なるため不審に感じたという。
しかし、「位置情報は、かなりのスピード。車のようなスピードで、西から東へ移動して、空港を通り越して遠くに行ってしまったので、これは異常だなと。こっちからLINE送るんですけど、既読つかない状態。通話もできない状態に」なった。
行方が分からなくなった息子は、進学校から医療系の大学に合格し、勉強熱心だった。海外旅行は、今回が初めて。福岡からカンボジアへの直行便はなく、韓国・ソウル経由。初めから行き先はカンボジアだったのか。母親は外務省と警察に相談し、行方不明者届を出した。
警察庁組織犯罪対策部の大濱健志部長は6月、「数十人単位での行方不明の方がいらっしゃり、カンボジアにいるのではないかと把握しています」とコメント。同月、警察庁の幹部はカンボジア国家警察を訪問。特殊詐欺グループへの対応を協議した。
「捜索願が出てるんだったら取り下げて」
行方不明になって約8カ月後、母親のスマホに知らない番号から連絡が入った。秘匿性の高いアプリを取得するよう求められ、ビデオで通話することになった。「息子と友人、2人で食事してる話だったので、カメラを振って『元気だよ』って。(友人も)一瞬、映りましたね」(母親)。
そして息子は、思いもよらぬ要求をしてきた。「自分がマスコミで騒がれてるんじゃないかと心配してて、『捜索願が出てるんだったら取り下げて、取り下げた証明書を写真に撮って送ってくれ』と。会社で問題になってるというんですよね」。「会社で問題に」とは、どういうことなのか。
ビデオ通話の内容は、「夜の9時くらい。(ビデオ通話画面に)息子が映って、お店だったんです。ワインボトルがあって、日本食の居酒屋さんに来てるという話。『詐欺組織や悪い組織に監視されてる状況でしゃべってるかもしれない』という気持ちがあったので、突っ込んだことを聞くと切られる可能性もあるから、『いつ帰ってくるのか?』というのを聞きました。それは一切はっきり答えない」といったものだった。
母親は息子の様子に違和感を感じた。「他のお客さんの気配もない。店員さんが通りかかったりする様子もない。不思議な感じ。『働くことにした』って急に言ってたので、『どういう会社なのか?』とか、会社名・仕事内容は聞きますけど、そこに関しては一切くわしく答えない感じ」。
「『ニュースを取り下げてほしい』とか、『捜索願が出てるんだったら取り下げて、取り下げた証明書を写真に撮って送ってくれ』と。『会社に提出しないといけない』と言ってきたので、『現状、居場所が分からない以上、行方不明には変わりない。警察からも取り下げない方が良いと言われてるから』と伝えたら、『もういい』って感じになって、以降音信不通になってしまいましたね」
その後も母親は「連絡くれないと心配だよ」「生きてる?」「どうしてる?」とメッセージを送ったが、既読にすらなっていない。
母親は9月、福岡空港にいた。「今から現地に向かって、現地当局と調整を行う予定です」。現地へと向かった母親、果たして何がわかり、何がわからなかったのか。大学生の息子は、いまだ行方がわからないままだ。
(『ABEMA的ニュースショー』より)