丸山隆平、今後も続けたい俳優&アイドルの両立「より大きな“円”になれたら」|シネマトゥデイ

丸山隆平、俳優&アイドルとしての目標とは 写真:中村嘉昭

 SUPER EIGHT のメンバーであり、俳優としても活動する丸山隆平が、『おくりびと』『東京リベンジャーズ』シリーズ等で助監督として経験を積んだ古川豪監督が11年かけて脚本を完成させた映画『金子差入店』で主演を務めている。彼が挑戦したのは、刑務所や拘置所に収容された人へ厳格なルールに基づいて差入をしたり、依頼を受けて代理で面会に出向く“差入屋”の金子真司。近年、俳優としての取り組みに力の入る丸山が、作品のこと、俳優としての現在地について語った。

【動画インタビュー】丸山隆平、演技に対する思い&SUPER EIGHTとしての目標

日常から“金子ごっこ”

日常から“金子真司モード”に - (c)2025「金子差入店」製作委員会

 映画で主演を務めるのは『泥棒役者』以来、8年ぶりの丸山。以前、古川監督に「役者として新たな挑戦をしたい」という胸の内を語っていたそうで、「俳優のお仕事が好きなんですよね。いろいろなことを考えるきっかけになる、自分にとって大切な仕事で。“お芝居欲”が高まっていたのだと思います。そんな熱いことを、恥ずかしながら監督にお話ししたかもしれません」と振り返る。

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 オファーに際しては「勇気あるなぁと思った」そうで、「僕自身は映画の主演をたくさんやらせていただいているわけではなくて。長い時間をかけて構想を練った作品で初監督を務めるなら、経験を積んだ俳優さんにオファーしそうなところを、僕なんや! と(笑)。重厚なストーリーでもあって、“久しぶりに映画の主演だ! うわ~い”とただ喜ぶわけにはいきませんでした」とプレッシャーを隠さない。

 金子は人に言えない過去を持ち、息子のために生き直そうともがく男。この役で気迫の演技を見せる丸山は、「オリジナル作品を自ら書いて演出される方というのは、その人自身がにじみ出ます。そんな実感があり、今回もどこかで監督と金子とが強くつながっていると思えて、監督のことを無意識のレベルにまで落とし込もうと、台本を読み込むと同時にたくさんお話ししました」と独特に思える役づくりを明かす。

  その上で、「買い物をしながらでも、金子なら? と考える、いわば“ひとりエチュード(即興)”をして。今日は金子で過ごしま~す! という“金子ごっこ”を日常に織り込み、撮影までに、何をしていても金子真司でいられるような状態に持っていこうと監督を観察しました」と時間と労力をかけて挑んだ。

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差入屋は国民性を感じさせる職業

丸山隆平と対峙する北村匠海 - (c)2025「金子差入店」製作委員会

 丸山を取り巻くのは北村匠海寺尾聡甲本雅裕ら骨太な実力派揃いで、まるで演技バトルの様相を呈す。「バトルとしてやってはいないのですが……」と前置きしつつ、「観てくださる方は楽しいと思います。よくもこれだけ、アプローチの違う方がキャスティングされたなと。撮影はめくるめく日々でした。どのシーンもかけがえがないと思えるし、とにかく楽しかった。そのなかで、“北村匠海さんとのシーンはどうでした?”と聞かれることが多くて」と金子が面会室で対峙する犯罪者のひとりを演じた北村との演技合戦を語る。

 もっさりした長髪に隠れた目が異様にギラつき、思考が不連続で会話のキャッチボールがスムーズに成立しない。まるで怪物のような小島を肩の力を抜いて体現する北村を前に、「現場に行って、こういうカタチで演じられるのだなと。あの役を如何にもそれらしい演技で表現したら、意図が見え過ぎて恥ずかしいことになります。それを、そういう人と素直に思えるように演じられていました。違和感を覚えないところに持っていく、それは本来、役者のやるべきことなのかもしれませんが、本当に魅力的な俳優さんです」と緊張感あふれる共演を回想する。

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 完成した作品は「たくさんの人に届くべき映画」と感じたそうで、「差入屋というのは身近なお仕事ではないかもしれません。でも服役中の人も見捨てない、そんな優しさも感じさせる、細やかな日本の国民性を感じさせる職業だなと。そこを入口に家族や友人、社会に対して、自分は何を捨ててきて、何を大切にすべきか? 考えさせられるような映画でもあります。しかも、自分にもできることがあるという希望を見い出せる。世代や性別に関係なく、何かを感じずにはいられない映画です」と胸を張る。

SUPER EIGHTとソロ活動、相互作用に期待

グループ&ソロ活動の相互作用に期待 - 写真:中村嘉昭

 大役にして難役であったはずの金子役。その気迫のせいか、劇中の彼を取り巻く空気は研ぎ澄まされているよう。それは SUPER EIGHT の明るく楽しい“丸ちゃん”とは別人で、本人も「時間が経つとより俯瞰で、観客に近い目線で観られます。するとやっぱり新鮮で。“こんな顔してんねや”という思いは確かにありました。へ~! でした(笑)。僕は器用ではないので、現場で自分の演技をチェックしません。そうして細かく修正していく俳優さんもいらっしゃいますが、それをやろうとすると意識し過ぎて、心がうまく動かないんじゃないかという不安と未熟さがあるから。監督を信じているというのもありますし。それもあって、仕上がりを観たときは狙ってできない表現が出ていたと思えました」と手応えを感じている。

 SUPER EIGHT のメンバーの舞台には必ず足を運ぶという丸山。尋ねられれば感想も言うが、「おこがましくて」というのも彼らしい。メンバーに限らず、人の作品にあれこれ言うのは「べろべろに酔っぱらった席ぐらいでいいかも」と笑う。そうした場面でもお芝居論を戦わせるというより、「話題になった映画、あれ観た? とかそんな話で。“いつかあの監督とご一緒したい”なんて話はしていると思うのですが、だいたい忘れています」

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 SUPER EIGHT は結成20年を超え、「アイドルとしてはこれ以上ないような経験をし、景色を観させてもらったとメンバーの誰もが思っています。これからも、楽しくやっていけたら。それで、“~で観た子や”などと個人の活動でも認知していただいて。それぞれの活動が相互作用を起こし、より大きな“円”になれたら嬉しい」と前を向く。

 そんな彼自身、この映画を経て「お芝居への向き合い方、お芝居に対する気持ちが変わらなかったことが嬉しい」とも。達成感を覚えるのは公開されてからかもしれないし、どこかの映画祭で評価を受けるかもしれない。「もちろんそれは大きな喜びですけど」と前置きしつつ、「やっぱり芝居はお仕事で、楽しいだけではダメ。エゴも必要ありません。改めてこの仕事の厳しさと豊かさを感じました。“古川監督を皆で盛り上げるぞ! いい映画にするぞ!”という熱い現場でもあって、こういうモノづくりの場所に身を置けるような俳優でいたい。素敵な作品と出会うたびに、いただく作品にピュアでいたい。実直で素直な役者に」。そう語る丸山の顔は、俳優としての決意と充実感に溢れていた。(取材・文/浅見祥子)

映画『金子差入店』は5月16日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

丸山隆平、演技に対する思い&SUPER EIGHTとしての目標 映画『金子差入店』単独インタビュー » 動画の詳細

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『ノスフェラトゥ』で共演したニコラス・ホルトとリリー=ローズ・デップ - Photo Credit:Christian Tierney / Universal Pictures (C)2024 Universal Studios.All Right Reserve

 第97回アカデミー賞において、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4部門でノミネートされたロバート・エガース監督の『ノスフェラトゥ』(全国公開中)は、有名なドラキュラのストーリーを独自に脚色したゴシックホラーだ。主人公を演じたリリー=ローズ・デップとその夫役を務めたニコラス・ホルトが、全米公開前に行われた合同取材で、今作への思いを語った。

【画像】美しい!ジョニデの愛娘リリー=ローズ・デップ

 舞台は1838年のドイツ。不動産業者のトーマス(ホルト)は、上司の命令で、ドイツにある古い邸宅をオルロック伯爵(ビル・スカルスガルド)に売るために、彼が住むトランシルヴァニアの城に向かう。トーマスの留守の間、悪夢に苛まれる妻のエレン(デップ)は、友人のアナ(エマ・コリン)と彼女の夫フリードリヒ(アーロン・テイラー・ジョンソン)に預けられるが、夢遊病やひきつけが悪化。彼女の主治医は、恩師のフォン・フランツ医師(ウィレム・デフォー)に助けを求める。一方のトーマスは、オルロック伯爵と売買契約を結ぶのだが……。

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 ブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」と、それを非公式に映画化したドイツ表現主義の名作、F・W・ムルナウ監督の『吸血鬼ノスフェラトウ』(1922)にインスパイアされたという今作。これまで映画やテレビで何度も描かれてきた題材だが、今作ならではの面白さはどこにあるのだろうか。

 デップは「ロブが書いた脚本は、この“ノスフェラトゥ”という象徴的な物語を、本当に彼自身のものだと感じられるように変えていました。重要な違いは、この映画がエレンの視点を通して描かれていることだと思います。それは、これまでの作品では見たことがないものです」と振り返る。そして、「もちろん、私はその点に興奮しました。私の役柄にとても複雑な要素が加わり、深く掘り下げられるようになったからです。より多くのレイヤー(層)が重なり、ストーリーに美しい要素が加わりました。この女性もまた、単なる吸血鬼への憧れだけではなく、とても多くのことを経験し、闇へと引き込まれているんです。それが映画をより複雑かつ恐ろしいものにしていると思います」と続けた。  

 ひきつけを起こすエレンのカットや、おぞましい吸血鬼とのシーンなど、肉体を駆使する異様な場面もあり、デップの入魂の演技が賞賛されている本作。デップは、エレンという女性をどのように解釈して演じたのか。

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 「この映画には、(物語の)外部で起きている多くの闇があり、すべてのキャラクターがその闇と戦っています。でもエレンは、内面で同じ戦いをしているんです。彼女の中で戦争が起きているようなもので、自分の中に抱える闇や羞恥心と戦っています。当時の社会に、彼女が抱えている葛藤を受け入れる余地はほとんどありません。そこから多くのさまざまなメッセージを受け取れると思います。この映画は、たとえ完璧でなくても、また、誇らしく思えないことや、人に理解されないことがあったとしても、自分自身をどれだけ受け入れられるか、ということについて語っているんです」とデップは説明する。  

 一方のホルトは、ニコラス・ケイジと共演した吸血鬼コメディー『レンフィールド』(2023年)に出演したことはあったが、あまりにかけ離れた作品なので、まったく参考にならなかったと言う。しかし、吸血鬼映画を観たり、原作を読んでリサーチした経験は役立ったそうだ。

 

 「トーマスというキャラクターには、見当違いで世間知らずなヒーローという要素があって、それがとても気に入っています。彼には、妻のエレンを理解し、彼女が必要とするサポートを与える能力が欠けているんです。また、彼らにふさわしい生活を与えてくれるのが何なのかを考える感覚も未熟です。彼はこれまで闇を経験したことがない人なんだと思います。決して楽な人生を送ってきたわけではないですが、本当の闇というのは、自分自身や世界の中で探ってこなかった。だからある意味、これは青春物語でもあるんです」とホルトは語る。

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 また、非常に不気味で恐ろしい吸血鬼を『IT/イット』シリーズのペニーワイズ役で知られるスカルスガルドが演じているのも大きな見どころ。『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』の吸血鬼役でアカデミー賞助演男優賞候補になったデフォーが、吸血鬼を退治する役で出ているのも興味深い。全編おどろおどろしい雰囲気で、映像美が圧倒的な今作は、可能な限り、大きなスクリーンで観る価値のある作品といえる。(Yuko Yoshikawa/吉川優子)

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俳優復帰するマイケル・J・フォックス - Jim Spellman / WireImage / Getty Images

 2020年に2度目の引退宣言をしていた俳優マイケル・J・フォックス(63)が、Apple TV+の人気コメディードラマ「シュリンキング 悩めるセラピスト」のシーズン3にゲスト出演し、俳優復帰することが明らかになった。Deadlineほか各メディアが報じた。

【写真】『バック・トゥ・ザ・フューチャー』キャストの現在

 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの主人公・マーティ役で一世を風靡したマイケルは、1991年にパーキンソン病と診断され、1998年に公表。2000年にドラマ「スピン・シティ」降板後、半ば引退状態となっていたが、病気と向き合いながら俳優活動を再開していた。しかし、記憶力の低下などを受け、2020年出版の回顧録「No Time Like the Future: An Optimist Considers Mortality」で再び俳優引退を表明していた。

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 復帰作となる「シュリンキング 悩めるセラピスト」は、愛する人を亡くした主人公のセラピスト・ジミー(ジェイソン・シーゲル)が、ルールを破り、クライアントに本音をぶつけるさまを描いたコメディーシリーズ。劇中では、ハリソン・フォードふんする主人公の同僚が、フォックスが長年闘ってきたパーキンソン病を患っていることが判明している。フォックスが演じるキャラクターの詳細は明かされていない。

 ドラマの共同クリエイターを務めるビル・ローレンスは、フォックスが途中降板した「スピン・シティ」(1996~2002)の企画/製作総指揮を務めており、フォックスの復帰作で念願の再タッグが実現する。また、Apple TV+ とは、自身のドキュメンタリー映画『STILL:マイケル・J・フォックス ストーリー』(2023)に続くプロジェクトとなる。(編集部・倉本拓弥)

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“トム走り”は健在! 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』のトム - (C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

 17日から先行上映となるトム・クルーズ主演の大ヒットアクションシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』から、シリーズおなじみとなった、トムの全力ダッシュ“トム走り”の裏側に迫る特別映像が公開された。

【動画】『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』特別映像

 スリリングな物語と体当たりのアクションシーンが話題を呼ぶ『ミッション:インポッシブル』シリーズ。すご腕スパイ、イーサン・ハントを演じるトムの体当たりスタントが最大の見どころとなっているが、両腕を大きく振る、パワフルなダッシュシーンでもおなじみだ。

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 世界各国の名所を走ってきたトムは今回、イギリス・ロンドンを代表するスポットであるウェストミンスター橋をダッシュ。映像には、夜間に橋を封鎖して撮影に挑むトムとスタッフの様子が収められており、スタートする直前、腕を大きく振ってダッシュに備え、「3、2、1、アクション!」の掛け声で全力で走り出すトムの貴重な姿が収められている。

 ロンドンのシンボル・ビッグベンを背景にした渾身の“トム走り”。監督のクリストファー・マッカリーは「トムが走るシーンなしに、『ミッション:インポッシブル』はあり得ない」と語っており、今回の撮影も「素晴らしかった」と証言。タイトルに "ファイナル“が冠された本作でもそのダッシュは健在のようだ。

 本作は、スパイ組織IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム)の活躍を描くシリーズ第8弾。(編集部・入倉功一)

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は5月23日より全国公開 5月17日~22日まで先行上映

“トム走り”も集大成!裏側を映した特別映像!映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』特別映像 » 動画の詳細

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クリストファー・ノーラン監督 - Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 クリストファー・ノーラン監督の最新作『ザ・オデッセイ(原題) / The Odyssey』は、商業映画史上初となる全編IMAXフィルムカメラで撮影されることが明らかになった。現地時間16日、IMAX社のCEOリッチ・ゲルフォンドが第78回カンヌ映画祭で行われた記者会見で明言したと The Hollywood Reporter などが報じた。

【画像】超豪華!ノーラン新作『The Odyssey』キャスト陣

 ノーラン監督はこれまで、アカデミー賞受賞作『オッペンハイマー』をはじめ、『ダークナイト』シリーズ、『TENET テネット』『ダンケルク』『インターステラー』などでIMAXフォーマットを採用してきた。ゲルフォンドによると、全編IMAXカメラでの撮影は、ノーラン監督から約1年前に提案を受けたそうで「当時の技術では無理な話でした」と正直に語る。

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 ゲルフォンドの通り、従来のIMAXカメラでの撮影は課題が山積みだった。カメラサイズはもちろん、大きな作動音、フィルムの頻繁な再装填など、全編をIMAXで撮影するには相当な労力がかかる。そのため、ノーラン監督はカメラの軽量化、起動音を小さく、70mmフィルムのスキャン&現像プロセスの改善などをIMAX社に要求したという。「クリスから『もし問題を解決してくれたら、「ザ・オデッセイ」を全編IMAXで撮る』と電話で言われました」とゲルフォンドは打ち明けた。

 そこでIMAX社は、ノーラン監督のために新型カメラを開発。音が従来より30パーセント静かになり、カメラの大幅な軽量化にも成功し、新たなスキャン&現像技術によってラッシュ映像の確認も素早くできる。また今回の改良で、ノーラン作品で度々指摘されてきた「こもった音声」も改善される可能性があるという。ゲルフォンドによると、ノーラン監督専用IMAXカメラは『ザ・オデッセイ』の撮影終了後、他の監督にもレンタルされる予定だという。

 『ザ・オデッセイ』は、古代ギリシャの詩人ホメロスによる「オデュッセイア」に基づき、トロイア戦争の英雄オデュッセウスの波瀾万丈の冒険を描いたアクション超大作。主人公・オデュッセウスをマット・デイモンが演じ、トム・ホランドゼンデイヤアン・ハサウェイルピタ・ニョンゴロバート・パティンソンシャーリーズ・セロンジョン・バーンサルら主役級キャストが勢揃いする。配給は『オッペンハイマー』に続いてユニバーサル・ピクチャーズが担当し、2026年7月17日に全世界公開を予定している。(編集部・倉本拓弥)

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新MC陣!左から山添寛、今田耕司、指原莉乃。 - 写真:尾藤能暢

 Prime Video で人気の恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」シーズン6の配信が、6月5日から始まる。今シーズンからは、スタジオMCを長年務めてきた今田耕司指原莉乃に加え、同シリーズの大ファンだと公言してきたお笑いコンビ相席スタート山添寛の3名が6代目バチェラーの旅を見守っていく。新シリーズの配信開始を前に、新体制となったMC3人が新シリーズの魅力を語った。

【動画】「バチェラー・ジャパン」シーズン6MC陣インタビュー

 今回、6代目バチェラーに選ばれた久次米一輝は、甘いマスクで圧倒的存在感を放つ、“リアルな王子様”。30歳というシーズン最年少のバチェラーとしてこの旅に臨む。「ほんまは人の恋愛を見守っている場合じゃないんやけどな。でもどれだけ観ていても飽きないのがリアリティショーの面白さやと思いますね。時代が変わっても、人が違うだけで面白さもどんどん違ってくる」とこのシリーズの魅力について話した今田は、今回の面白さは6代目バチェラーにあるという。ビジュアル良し、さらに現役医師という彼について「ついに本物が来た。さあ文句ありますか? という完璧さ!」と太鼓判を押す。

ADVERTISEMENT 6代目バチェラーの久次米一輝。

 今田から「指原さんは終始ご機嫌ですよね」と言われた指原は、興奮気味に、「もう今シーズンのバチェラーはバカタイプなんですよ! だからご機嫌で(笑)。私たちはまだ今回のシーズンを全て観ていないので内面の良さはまだまだ理解できていないですが、第1話を観て、バチェラーが登場した瞬間から見た目がバカ好き! もちろん今までのバチェラーの皆さんもかっこいい方達ばかりでしたが、今回のバチェラーに関してはとにかく顔がいい!! もう本物の王子様で、キュンキュン」と褒めちぎる。また、今田は「これまでのバチェラーも第1話はどうしてもみんな緊張していたと思うんです。でも今回は過去イチなんちゃう? 完璧な人に見えて、実はガチガチになっちゃうところもかわいくて好感度が上がりましたね」という。指原も「そんな可愛いバチェラーなのに、第4話ですごい男っぽさを一瞬だしてきたりしてすでにギャップにやられています。私もこのギャップがすごく楽しみにしているので、早く皆さんに観てもらいたいです!」と彼の魅力にメロメロな様子。

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 紅一点の指原は「最近SNSを見ていたら、『指原が前よりも尖ったことを言わなくなった』っていわれているんですけど、わたし32歳の大人になったので、悪口とかあんまり言わなくなったんですよ。30歳を超えてからは参加女性たちのつらさも分かるようになっちゃって(笑)。だって私だって今もしこのバチェラーに参加したら年長ですもん! 若い子もいっぱいいる中で頑張らなくちゃいけないじゃないですか。だから今回はアラサーの味方をしながら見守っていきたいと思います」と話す。

 一方、今田は「こんなかっこよくて性格がええなんて、そんなわけないやろ! なんかあるんちゃうかとつい思ってしまう」とポロリ。「指原さんが30歳を過ぎて悪口を言わなくなったので、僕は50を過ぎて悪口を言うようになってしまいました」と絶妙なコンビっぷりを見せた。

 また、今回初めてMCを務めることになった山添は、「僕はずーーっとこの番組が大好きで、いちファンとしてずっと追いかけてきました」とバチェラー愛を熱く語り、「いろんなところで公言していたら、YouTubeでの配信番組のMCに抜擢していただいて、それでついにこの場所に座ることができて本当にうれしいです!」と喜びを語った。また、「久次米さんみたいな学年で一番のモテ男みたいなひとが、一体女性のどういうところに心を揺さぶられて、どういうところに惹かれていくのかも見届けていきたいです。そしてそんな彼の恋愛模様を自分にもどんどん吸収して成り上がっていきたい! 最終的には今田さんが卒業した後にセンター狙っていきます」と、「バチェラー・ジャパン」シリーズを愛し続けてきた山添ならではの野望も熱く語った。

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 長年、「バチェラー・ジャパ」シリーズのMCを務めてきた今田と指原は、今回のシリーズについて「たぶん全員が観たかったバチェラーだと思う」と話し、優しいバチェラーに恋をしながら、本気になればなるほど翻弄されていってしまう女性たちの恋愛模様を心から楽しんだ様子。今田は番組の恋愛模様を観てきたことで「脳内の恋愛データバンクはパンパンになっているから、あの子はこうすれば、とかいろいろわかるし、ああ言ったらこうなる、とか全部わかってんねん」というものの、「実際の自分の恋愛にはまったく反映できていないのに」と指原から鋭いツッコミを受けた。一体どんなラストが待ち受けるのかについて、指原は「久次米さんには最後まで誰にも悪口を言われずに走りきってもらって、完璧なバチェラーの旅を楽しく見守りたいと思います!」と期待を込めた。

 生粋のファンである山添はまだ本シリーズを観ていない男性たちに向けて、「僕は男兄弟で育ったので女性の心理ってあんまり分からなかったんです。でもバチェラーを観ていると、異性といるときと、女性たちと一緒にいるときとこんなに違うんや! ってこともわかるし、逆にこんな一言で女性にめっちゃ嫌われてしまうんやってことも勉強になります。この作品を観てぜひ勉強してもらいたいですね!」と本作の魅力を熱く語った。このシリーズを愛するMCたちと一緒に、参加者たちの恋を応援したり、突然の別れに憤ったりと、今回も老若男女問わず楽しめそうだ。(森田真帆)

「バチェラー・ジャパン」シーズン6は Prime Video にて6月5日(木) 20時より独占配信開始 6月5日(木)20時 第1話-第4話 6月12日(木)20時 第5話-第7話

6月19日(木)20時 第8話-第9話

» 動画の詳細

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映画祭から締め出された俳優テオ・ナヴァッロ・ミュジー - Edward Berthelot / Getty Images

 第78回カンヌ国際映画祭が、性的暴行の告発を受けているフランスの俳優テオ・ナヴァロ=ミュッシに対して、現地時間15日に予定されていた映画『ドシエ137(原題) / Dossier 137』のプレミア出席およびレッドカーペットへの出入りを禁止した。映画祭の総代表を務めるティエリー・フレモーが、The Hollywood Reporter に明かした。性的暴行の疑いによって俳優がカンヌから締め出されるのは、今回が初めてとなる。

【画像】カンヌで驚きの肌見せ!ユニークなドレスで彩る女優たち

 コンペティション部門に出品されている同作は、ドミニク・モル監督がメガホンを取った犯罪ドラマで、テオもキャストの一人に名を連ねている。テオは元交際相手3人からレイプおよび身体的暴力の疑いで告発されており、裁判所は先月、原告の最初の訴えを棄却したものの、交際相手たちは民事訴訟を起こす意向を示している。

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 映画祭側は、映画の製作サイドと合意のうえ、テオをカンヌから排除する前例のない措置を取った。判断の根拠について、フレモー総代表は「事件が進行中であるため」と説明。告発が却下されるか、テオが無罪となれば出禁は解除されるという。

 フレモー総代表は、カンヌに映画を出品する製作陣は、映画製作の過程を通して関係者の安全、尊厳、人間性が守られていたことを保証する必要があるとし、新たな情報が明らかになった場合は「個別に対応しなければならない」と述べている。

 『ドシエ137(原題)』の製作会社 Haut et Court は、テオへの告発は映画の撮影より前の時期であると、The Hollywood Reporter 宛の声明で証言。「告発された事実が映画製作以前のものであったとはいえ、被害者の訴えとその声に敬意を表し、映画祭の運営側と話し合いの上、当人がカンヌに同行しないことを決定しました」とコメントし、今回の決定は「明白な判断だった」と映画祭側を支持している。(藤田良太)

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