日鉄、USスチールに140億ドルの投資計画 米政権が買収承認なら
日本製鉄は、トランプ米政権が米鉄鋼大手USスチールの買収を承認した場合、USスチールの事業に140億ドルの投資を計画している。2019年3月、東京で撮影(2025年 ロイター/Yuka Obayashi)
[ワシントン 19日 ロイター] - 日本製鉄(5401.T), opens new tabは、トランプ米政権が米鉄鋼大手USスチール(X.N), opens new tabの買収を承認した場合、USスチールの事業に140億ドルの投資を計画している。最大40億ドルの新製鉄所建設が含まれるという。文書と事情に詳しい関係者2人の話から明らかになった。
文書に記載された計画の詳細によると、日鉄は2028年までにUSスチールのインフラ整備に110億ドルを投資する。これには、当初10億ドルの新規投資(グリーンフィールド投資)が含まれており、今後数年間でさらに30億ドルに拡大される見込み。この情報はこれまで公表されていなかった。
買収承認獲得に向けた最後の一手の一環として提案されたものとみられ、投資の公約は当初の14億ドルから大幅に増額された。
両社は今月21日に、合併案を巡る国家安全保障上の審査の完了期限を迎える。トランプ大統領は15日以内に承認の可否を決定することになるが、期限が延期される可能性もある。
数十億ドルの新規投資がトランプ米大統領を説得するのに十分かどうかは不明だが、2人の関係筋によるとトランプ政権が投資の増額を求めた。
USスチールはコメントを控えた。日本製鉄、ホワイトハウス、対米外国投資委員会(CFIUS)を監督する財務省のコメントは得られていない。
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