米首都ワシントンに州兵到着、民主党は他都市への展開警戒
8月12日、米首都ワシントンに、治安対策強化のために投入される州兵が到着した。写真は米軍兵士ら。8月12日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 12日 ロイター] - 米首都ワシントンに12日、治安対策強化のために投入される州兵が到着した。民主党からは他の都市も標的になるのではないかと懸念の声が上がっている。
トランプ米大統領は前日、ワシントンの治安対策を強化するため、州兵800人を派遣し、ワシントン警察当局を連邦政府の指揮下に置くと発表。暴力的な犯罪者や麻薬中毒者、ホームレスを一掃する考えを示した。
ワシントンのバウザー市長は当初、「不安をかき立てる前例のない」措置と批判したが、この日は州兵投入を犯罪抑制につなげたいと前向きな姿勢を示した。
トランプ氏は30日間の緊急展開期間中、ワシントン警察の補強として約500人の連邦法執行官も派遣する。
トランプ氏は昨年の選挙戦で、ボルティモアやシカゴ、ワシントンなど民主党支持者が多い都市を挙げて都市部の犯罪蔓延について述べていた。11日にはニューヨークなどにおける犯罪にも言及した。
シカゴのジョンソン市長は11日、過去2年間で殺人事件は3割減少し、銃撃事件は過去1年で4割減少したと強調した。
ニューヨーク州のホークル知事の報道官は、同州とニューヨーク市の犯罪率は過去最低水準にあると述べた。
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